AIが用意した冒頭三行から、作者が物語を作ったらどうなるのか。
そんな面白い挑戦から生まれた全3話の短編です。
始まりは「自分の影が勝手に家を出ていった」という、少し不思議なお話。
ところが読み進めるうち、何気ない出来事や記憶が少しずつつながり、物語の空気がじわじわと変わっていきます。
特に面白かったのは、AIから与えられたのは物語の“入口”だけなのに、そこから組み上げられた展開には、しっかり作者さんらしさが感じられるところ。
SFになるはずだった物語が、なぜこの結末へ辿り着いたのか。
その変化も含めて楽しめる、ちょっと不思議で不穏な創作実験でした。