第一話を読みました。面白かったのでレビューを書かせてもらいます。
アイオラの寂しさと、オリヴィエの明るさが対照的で、静かな物語なのに心に残るお話でした。
聖女の資格を持つアイオラは、十四歳で教会に連れてこられ、愛する家族と引き離されてしまいます。病弱な身体だけでなく、自由に外へ出ることさえ難しい状況で、家族を思って泣く姿がとても切ないです。窓の外を飛ぶ鳥を見て、自分も飛び立てたらと願う場面からは、彼女がどれほど帰りたいと思っているのかが伝わってきました。
そんなアイオラの前に現れたのが、同じ蒼鉛色の髪を持つ少女、オリヴィエです。中庭で楽しそうに歌い、地面に「元気になってね」というメッセージを残してくれる。その行動がとても可愛らしく、直接言葉を交わす前から、アイオラを気にかけていることが伝わります。何気ない優しさが、閉ざされた生活を送るアイオラにとって、どれほど嬉しいものだったのでしょう。
そして、ようやく部屋を出られたアイオラを待っていたオリヴィエ。二人が初めて挨拶を交わす場面には、これから友情が育っていく予感があり、自然と頬が緩みました。
ただ、オリヴィエが案内できる場所は限られているという言葉に、アイオラは自分の境遇を重ねます。隠れるために居場所を制限されていた彼女が、今度は教会の中で同じような制約を感じている。その寂しさが、物語の穏やかな雰囲気の奥に残っています。
これからオリヴィエとの交流が、アイオラの心を少しずつ変えていくのでしょうか。二人の出会いがどんな未来につながるのか、続きを読みたくなりました。