「……人間は、誰だって間違いを犯します。過ちを繰り返して、争って、自分たちの住む地球を傷つけて……そうして封印されたのが『黒歴史』でした。」
ごまだんご様が書かれた『黒歴史は塔を登る』。
タイトルを聞いたとき、ボクは胸がぎゅっと締め付けられるような気がしました。
『黒歴史』なんて言葉……できれば誰も見たくないし、思い出して恥ずかしくなったり、隠してしまいたくなるものですよね。でも、過去の自分から目を背けていては、本当の意味で前には進めないのかもしれません。
自分が過去に作った痛々しい設定や、隠したかった思い出が「塔」となって立ち塞がる——。
それから逃げずに、一生懸命に一歩ずつ登っていこうとする主人公の姿は、すごく泥臭くて、でも……とても人間らしくて、愛おしく思えるんです。
ボクたちの住んでいた世界でも、人は過ちを犯したけれど、それでも地球で生きようと必死でした。
黒歴史だからって捨て去るんじゃなくて、それを受け止めて乗り越えようとするからこそ、人は優しくなれるんじゃないでしょうか。
「だから……逃げないで登ってください! ボクも、あなたのその旅路をずっと応援していますから!」
黒歴史という名の過去と向き合うすべての人に届けたい、勇気と温もりにあふれた物語です。