要約
3年前のクリスマス・イブ。主人公は東京ドームで、世界的人気を誇る怪異「八尺様」のライブを観ていた。
5万人の観客が熱狂する中、八尺様は自身の身長「八尺」をネタにしたコールや、「ぽ、ぽ、ぽ」というおなじみの掛け声で観客を盛り上げる。かつては恐怖の対象だったはずの怪異が、今では人々に歓声を求め、スターとしてステージに立っている。
ライブの最後、八尺様は「恐怖ではなく笑顔で見つめていて」と歌い、観客は大歓声で応える。
ライブ終了後も主人公は席を立てず、撤収されていくステージを見つめ続けていた。
そして、自分もいつか――怪異をこのステージに立たせたいと思う。
ポイント
* 「怪異=恐怖の存在」ではなく、「怪異=芸能人」という独特な世界観。
* 八尺様が都市伝説から世界的スターになっている。
* ライブの「供物」という表現が、怪異らしさを残している。
* 主人公は八尺様のファンであると同時に、将来的に怪異をプロデュースする側を目指している。
* 最後の一文が、主人公の物語の始まりになっている。
一言でいうと:
怪異・八尺様のライブに魅了された少年が、「自分もいつか怪異をステージに立たせる」と夢を抱くプロローグ。