台風による停電という実体験を描いた作品ですが、読後感は驚くほど明るく、何度も笑わせてくれる実録エッセイです📖
換気扇故障という嫌な伏線から始まり、停電、猛暑、食料問題、入浴問題へと次々に襲いかかるトラブルは、まるで本格サバイバル小説のようです⚡
それなのに作者の軽快な語り口と絶妙なセルフツッコミのおかげで、悲壮感より先に「頑張れ!」「それは大変だ!」と応援したくなります😆
特にフッ軽で頼れる弟さんの活躍は胸が熱く、停電下で感じる人の優しさにも心を打たれました🤝
電気があること、お風呂に入れること、冷たい飲み物を飲めることがどれほど幸せなのかを、これほど面白く実感させてくれる作品はなかなかありません💡
防災に興味のある方はもちろん、実録エッセイやユーモアあふれる体験談が好きな方にもぜひ読んでいただきたい一作です🌈
「停電」と聞けば、大変でしかない――そういう気持ちになります。
それは、わが身に置き換えても「電気」は生活を送るための大きな支えになっているからです。
それなのに――三日間も。
冷蔵庫も、エアコンも、明かりも使えない。
室温30度、湿度90%。
周囲には次々と電気が戻っていくのに、自分たちの一角だけが暗闇に取り残されていく。
しかもこれは、すべて実話です。
普通なら、読むこちらまで苦しくなりそうな体験なのですが――そこは、もぐぴよ様。
なぜでしょう。
ものすごく大変なはずなのに、何度も笑ってしまうのです。
「出来る女風」で肉を焼き、
弟さんから伸びてくる援軍を“蜘蛛の糸”のように掴み、
真夜中にはまさかの覗き魔が現れ、
菓子パンからサンドイッチへ昇格したことで幸せを感じ、
唐揚げとおにぎりを「パーティ」に変えてしまう。
苦しい状況の中でも、小さな楽しみを見つけ、それを笑いに変えて読者へ届けてしまう。
こういう時にこそ、その人らしさが見えるものだと思います。
この強さと明るさが本当に素敵で、ますますもぐぴよ様のファンになりました。
けれど、笑いながら読み進めているうちに、いつの間にか胸に残っていたものがあります。
水が出ること。
好きなものを食べられること。
部屋に明かりがあること。
音があること。
シャワーを浴びられること。
そして、困ったときに駆けつけてくれる人がいること。
いつもなら意識もしない「当たり前」が、実はどれほどありがたいものなのか。
電気が復旧し、世界が一気に光で満たされる瞬間は、読んでいるこちらまで一緒になって「やったー!」と叫びたくなりました。
大変な三日間を、ただ辛かった出来事として終わらせない。
笑ってしまう出来事も、悔しかったことも、人の優しさも、日常へ戻れた喜びも――
全部まとめて一つの作品にして、読者へ届けてしまう。
読み終えたあと、いつもの部屋の明かりが、ほんの少しありがたく見える。
笑って、ハラハラして、最後には自分の日常まで少し愛おしくなる。
そんな、もぐぴよ様だからこそ届けられる実録サバイバルでした。
大変な三日間を、こんなにも楽しく、温かい作品として届けてくださって、本当にありがとうございました。
底抜けの明るさと、生きる強さ。
そして、どんな状況でも小さな楽しみを見つけながら乗り越えていく逞しさ。
読ませていただきながら、電気を使えることも、水が出ることも、決して当たり前ではないのだと、そのありがたさを改めて感じました。
さあ、あの日、あのとき、何があったのか。
あなたも一緒に――
もぐぴよ様の三日間のサバイバルを、駆け抜けてみませんか?