夢も目標もなかった大学生が、剣と魔法の世界に転生してレインになる。
ところがこの世界にあるのは「魔法」ではなく「魔術」。マナを操作し、魔術陣を組まないと発動しない。派手な詠唱一発とは違う、地味で手間のかかる技術です。
そこで出会うのが相棒のソラ。一人なのに二人分の魔術を撃てる、というタイトルの核がここにあります。チートスキルを配られる話ではなく、「仕組みを理解して、相棒と組んで、賢者を目指す」方向なのが好印象でした。
サイル先生の指鳴らしだけで魔術を発動する「特異性」を見た瞬間、レインが深さに気づいて極めると決める流れもきれいです。学園、学友、ダンジョン、Unknown教団と、成長の舞台が段階的に広がっていくので、序盤から「次はどの魔術をどう使うのか」が気になります。
まだ連載16話、レビューもこれから、というタイミングの作品です。魔術陣がカッコいい派、無双より努力と相棒関係が好きな人、チート無し転生を探している人に向いています。賢者になるまでの道を、これからも追いかけてみたい一本です。