いつもよく遊んでいた幼なじみの男子が女の子を自転車の後ろに乗せて走っている。 主人公の女子は幼なじみとの出来事を思い出す。 彼は私の事が好きだったのか。 私は彼の事をどう思っていたのか。 そして、本当の私の気持ちは。 青春時代の思いを描いた短編小説です。
そんな言葉がよく似合う短編でした。静かに進んでいく物語を読み終えて、「ああ、そういうことか」と、ふっと思う。大きな山場があるわけではないのに、読み終えたあと、最初のほうを少し振り返りたくなる。タイトルの『憧憬』も、読み終えてからじわっと効いてきます。