山村留学で田舎に来たアオイが見る、妙にリアルで消えない夢。その不可解さが、同じ夢を見たムツキの告白で一気に現実味を帯びていく。二人だけなのか、もっといるのか、夢は何を示しているのか――仲間たちと手がかりを追う過程が、田舎の静けさと不気味さを同時に浮かび上がらせる。日常の延長にじわりと異常が滲む感覚が心地よく、夢の正体を探る物語として引き込まれる一作。