静かな雨の夜と古い邸宅という舞台が、落ち着いた本格ミステリーらしい雰囲気を作っています。
一見すると事故や自殺にも思える死に、空の封筒やわずかに狂った時計といった小さな違和感が重なっていく構成が印象的でした。
特に「時間に几帳面だった人物の時計が四分遅れている」という手掛かりはシンプルながら意味深で、自然と真相を考えたくなります。
完璧なアリバイを持つ人物の存在も含め、何気ない描写のどこまでが伏線なのか注意しながら読み進めたくなりました。
派手さに頼らず小さな矛盾から謎を積み上げていく、これからの推理と真相解明に期待が膨らむ作品です。