優しい視点の、読後感の非常に良いハロウィンです。
最初は、死んだ少女を探す、というちょっとビックリするような提案をするウルクから始まり、ダメおじニコルは「死者への冒涜」になりそうだと考えてしまう。
だけど、ハロウィンのお祭りの準備や仮装行列の楽しそうなことと言ったら!
登場人物たちは脇役でありながら、しっかりと物語の中に「生きている」手応えがあります。これはこの作者さまの手腕だと思います。
そして、そのお祭りの最中のトラブル。その決着。
ウルクは、少女を見つけられるのか?
厳しい世界への、安易な救済や救出はない。
だけど、それを見守る視点はとても優しい。
彼らがこれからも幸せでありますように、と願ってしまう、別の世界の一幕を覗き見るような物語です。