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  • 名前を奪われた街への返信への応援コメント

    「私は講義室の壁の色すら尋ねなかった」という一文が、深く胸に刺さりました。

    社会情勢を知ることと、そこに生きる一人の人間を知ることは、まったく別なのですね。

    そして、ラフマの手記に移った瞬間、文章の呼吸が一変するのが印象的でした。前半の静かで抑制された筆致から一転、軋むペダルや舞い上がる砂埃、傷口の痛みが、息をつく間もなく押し寄せてくる。長く連なる文そのものが、痛みを抱えながらも足を止めずに漕ぎ続けるラフマの姿と重なり、こちらまでその疾走に巻き込まれるようでした。

    誰かに伝えるためだけではなく、書かずにはいられない。その切実な衝動に、静かでありながら確かな抵抗の意志を感じました。

    重い現実を描きながらも、最後に残るのは彼女の生命力です。深い余韻の残る作品でした。

  • 名前を奪われた街への返信への応援コメント

    拝読いたしました。

    自分は世界情勢には詳しくありません。ただアフガニスタンの内情は聞く限り、令和の日本人では受け入れ難い価値観が横行していると思いました。
    国や宗教観の違いがあり、とやかく口を出す権利はないのかもしれません。ただ学びたい女性の門戸を閉ざすことは本当に正しいのでしょうか。
    同じ空の下で、理不尽と思える境遇にある人々がいる。そのことを思い出しました。

    作者からの返信

    ニノ前はじめ様、お読みいただきありがとうございます。この作品はずいぶん前に着手していたんですが、どうにも記者視点の描写が書きすぎる感が強くて上手く馴染めず放置していました。安全な所から書いていることの原罪、アフガニスタンをはじめとした人道的危機の最前線について、容易く書けてしまうことの是非。おそらくカクヨムでは好まれないだろうことを承知で、なぜ書くべきなのか、書きたい欲求なのか、読んで欲しいのか、それらと向き合うことで不要なものを削ぎ落とした結果がこれでした。おそらく「手紙」というお題がなければ放置したままの作品でしたが、不恰好ながら書き終えられたのは良かったと思っています。ありがとうございました。

  • 名前を奪われた街への返信への応援コメント

    こんにちは

    いつにもまして美しい文章に心打たれました。
    冒頭から引き込まれて。

    題名にもなっている詩が、ざらざらと埃っぽい背景の中で際立っていて、とてもきれい……。


    前に書かれていた
    「道の途中で兵士が死んだ」も異国の雰囲気にリアリティがあって好きな作品ですが

    今回の作品は、異国のリアリティだけでなく
    過去と現在、主人公と高知の中学生、ラフマ、と短い中に物語が何層にもなっていて、とても精緻な彫刻のように感じました。

    楠本ラリアットさまの作品には、「真摯に学ぼうとする女性」が多く出てきますよね。
    主人公もラフマも、とても同じ女性として応援したい人です。

    10年以上前、マララさんがノーベル賞をとったときに、I am Marara を読んだのを思い出しました。

    とても素敵な作品でした。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    Sawatani-Asariさん、いつもありがとうございます。この作品は『道の途中で兵士が死んだ』と同じ視点から構想したもので、しばらく放置してました。ちょうど「手紙」がテーマの企画があったので再度推敲しました。どうしてもアフガニスタンの人権状況や政局など説明的になってしまう懸念があって逡巡しました。ただ日本を含む世界がアフガニスタンに関心を失ってしまった、そのことの問題提起として致し方ないかと。国際情勢を詳細に見ていくと女性や子供の人権は当然のように蹂躙されているのが実情です。安全なところからそれを問題視してしまう、その罪悪感自体を書くことが今求められている気がしました。読者への配慮ではなく、書くべきことを書いていきたいです。それが声を奪われた女性たちへのせめてもの誠実さだと思うので。