長安の華やかさから始まり、果てしない沙漠を越える旅、そして異郷での結婚と別れ……短い三話ながら、望郷の想いと運命の厳しさがぎゅっと詰まっています。華やかな長安を離れ、沙漠を越え、異郷で生きる公主の想いが、静かに、しかし切実に伝わってきます。特に「鳥となりて故郷に帰らん」という願いが、物語全体を優しく、そして切なく彩っているのが印象的でした。望郷の詩が何度も繰り返され、最後の解放のシーンまで、静かに、しかし力強く心に残る作品でした。
色鮮やかな異国の描写にうっとり、古き良き少女小説的トキメキににっこり、愛と哀しみに彩られた栄枯盛衰の歴史絵巻に嘆息……いろんなロマンがぎゅうぎゅう詰めのてんこもり! 短いけれど濃ゆ~い一品です。