読ませていただきました。
最初は告白を断られた少年の視点から始まるので、友達を失ってしまうことへの寂しさや後悔を感じながら読んでいたのですが、少女側の視点に切り替わった瞬間、それまで見えていたものの意味が大きく変わる構成が印象的でした。
少年にとっては「彼女を守るために見ていた」行動でも、少女にとってはどこへ行っても後ろにいる恐怖になっている。本人には悪意がなく、むしろ善意だと思っているからこそ、二人の認識のずれが怖く感じられました。
また、最後に置かれたドクダミと「自己犠牲」という花言葉も、少年自身が自分の行動を相手のためだと捉えていることと重なっているように感じます。
短い作品の中で視点が反転し、最初に抱いた印象まで変わっていくところが面白かったです。