『短編 嫌われ者の騎士』、お時間がある方は是非お読みなられて下さいませ。
なぜそう思うのか?
僕は文章には足し算と引き算があると思います。
とても美しくて完成された文章というのは、多くの情報量が込められていながらも、シンプルでバランスが整っています。優れた文学とかは特にそう。逆に随分難しい言い回しだけど、結局伝えている事が凡庸な文章というのもあって、これはすごく高尚に見えるけど「単語」に溺れている状態。
僕は文章というのは基本的に足し算の行為であるけど、そこに引き算を上手に用いる事が素敵になる第一歩だと思います。
さて、本作を拝読させて頂いて僕がすぐに感じたのは「あっ、すごく好感がもてる」でした。すごく読み易かったんです。この「すごく読み易い」というのはラノベではとても重要なポイントで、面白くてもどうも引っかかって読みにくい作品はたくさんありますし、読み易いけど飽きちゃう作品もたくさんあります。
文学とは違うけどラノベにはラノベの足し算と引き算があって、読者を飽きさせずに引っ張る理想形の書き方が「幾つか」存在します。
僕は素直にこちらの作品はその「理想形の文章」のひとつに近いなぁって思いました。だからすっと読めちゃう。
内容を語る事は出来ないし、あまり大袈裟に書くと違うベクトルで読者様に過大な期待をさせてしまい、ひいては筆者様にもご迷惑になるかもしれないのでシンプルに言います。
「最後まで読ませる力」がしっかりあると感じました。
で、この辺りの感覚がわかって貰える人が何人いるのかわかりません。でも僕は、すごく控えめで誠実で穏やかなこの語り方に「好感」を感じました。
お勧め致します。
どうか、ご興味をお持ちになられて下さい。
僕と同じ感覚でお楽しみ頂ければ幸いです。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)