どこか達観したように見える人物の言葉や出来事が、受け取る人によってまったく別の意味を帯びていく。たとえ明確な答えがなくても、何かを含んでいるような空気に触れると、人はそれを自分に引き寄せ、そこに意味を見つけ、そこから世界を広げていく。そんな人間の認知そのものを見せられているような、不思議な味わいのある作品でした。