毎朝、同じ時間のバス。いつも同じ場所に座っている、名前も知らない人。話したことはない。でも、なぜか毎朝気になってしまう。そんな、学生時代ならではの少しもどかしい距離感が、とても自然に描かれています。大きな事件が起きるわけではありません。それでも、ほんの少し距離が縮まるだけで、こんなにも嬉しくなる。読んでいるうちに、自分の学生時代の通学風景まで思い出しました。普段はあまり恋愛ものを読まない私でも、素直に「青春だなぁ」と感じられた、爽やかな短編です。
主人公の気持ちや状況が臨場感たっぷりに伝わりました。