世界中の人々から少しずつカロリーを集め、絶大な魔法を行使する「星付き少女」。魔法少女と人類が力を合わせて敵を倒す――そんな希望に満ちた構図が、ここまで恐ろしい意味へ反転するとは思いませんでした。
魔法の使用には厳格な承認手続きがあり、戦闘は全世界へ生中継される。そして人類には、命懸けで戦う少女の魔法を多数決で否決する権利まで与えられています。
明るく愛らしい優衣とイシスの掛け合い、国家組織や特殊部隊による現実的な危機管理、容赦のない魔人の恐怖。この落差によって、戦場の緊張感が一層際立っていました。
「星付き少女は決してひとりで戦わない」という言葉が、これほど残酷に響くとは。
なぜ全人類は彼女の魔法を否決したのか。そして姉を失った十四歳の妹は、同じ世界のために戦えるのか。タイトルの意味を確かめずにはいられない、重厚な魔法少女物語です。