2026年9月10日 20:52
過去を喰らうへの応援コメント
若い時には、今の自分にはない沸々としたエネルギーがあったように思いました。そして、喜びも怒りも、その対象は全く違う。私もかつては若い時が一応ありましたので(笑)、若さゆえの繊細さと周囲への苛立ち。世の中を何処か斜に構えてみてしまうところなど、とてもストレートでエネルギッシュにすら感じました。それなのに、静かな読後感。読み終えたあと、そう感じました。親友の死を、周囲が「優しくて素晴らしい少女の悲劇」という綺麗な物語にしていく。そのことに主人公が苛立つ。どこか冷めたように見えて、しかし率直な思いとしてぶつかってきます。けれど、やがて主人公自身もまた、友人の死に意味を与えようとしていたことに気づく…この構造が、とても良いですね。特に、友人が残した「星1」や「星2」のレビューが、物語の後半になるにつれて、ただの厳しいレビューではなく「もう二度と届かない手紙」のように見えてくる。とても切なかったです。優等生だった、誰にでも優しかった、みんなから好かれていた。けれどその内側には、親の期待に押し潰されそうになり、将来に怯え、小説を読むことで、ほんの少しだけ息をつく時間に替えていた少女がいた。人は、誰かの死をそのまま受け止めることなどできないのかもしれません。「彼女は素晴らしい人だった」 「彼女の分まで生きよう」 「彼女はきっと空から見ている」そういう言葉を、主人公は嫌うけれど、それらの言葉にすがらなければ、生きていけない人もいる。そのことに気づいたとき、主人公の視線が少しだけ優しくなる。ただ、自分とは違う悲しみ方をしている人間がいることを知る…。人が大人になるというのは、そういうことなのかもしれません。この作品が最後に選んだのは、「忘れること」ではなく、「抱えて生きること」なのだと、私は受け止めました。過去を消化してしまうのではなく、自分の中に取り込んで、それを生きる力に変えていく…「過去を喰らう」とは、そういう意味なのかな、と。
作者からの返信
今回も深く寄り添った素晴らしいご感想に加え、温かいおすすめレビューまでいただき、本当にありがとうございます!本作は、世間に溢れる綺麗事への違和感と、それでも何かに縋らなければ立っていられない現実、そして私自身の文学観をミックスして形にしたものでした。私自身の精神年齢の幼さ(青さ)もあってか書きやすかった部分でもありますが(笑)、主人公特有の青さや苛立ちが、舞茸さまにストレートに届いたようでホッとしております。また、同じ小道具(投稿サイトのレビュー画面)の意味が心境の変化とともに変わっていくところも、好意的に受け止めてくださりとても嬉しいです。コメントに書いていただいた「忘れること」ではなく「抱えて生きること」という言葉が本当に胸に刺さりましたので、ぜひ今後の改稿のヒントとして大切に使わせていただきたいと思います!過分なレビューとお言葉を励みに、またマイペースにではありますが、少しずつ書き進めてまいります。
過去を喰らうへの応援コメント
若い時には、今の自分にはない沸々としたエネルギーがあったように思いました。そして、喜びも怒りも、その対象は全く違う。私もかつては若い時が一応ありましたので(笑)、若さゆえの繊細さと周囲への苛立ち。世の中を何処か斜に構えてみてしまうところなど、とてもストレートでエネルギッシュにすら感じました。
それなのに、静かな読後感。読み終えたあと、そう感じました。
親友の死を、周囲が「優しくて素晴らしい少女の悲劇」という綺麗な物語にしていく。そのことに主人公が苛立つ。どこか冷めたように見えて、しかし率直な思いとしてぶつかってきます。
けれど、やがて主人公自身もまた、友人の死に意味を与えようとしていたことに気づく…この構造が、とても良いですね。
特に、友人が残した「星1」や「星2」のレビューが、物語の後半になるにつれて、ただの厳しいレビューではなく「もう二度と届かない手紙」のように見えてくる。とても切なかったです。
優等生だった、誰にでも優しかった、みんなから好かれていた。
けれどその内側には、親の期待に押し潰されそうになり、将来に怯え、小説を読むことで、ほんの少しだけ息をつく時間に替えていた少女がいた。
人は、誰かの死をそのまま受け止めることなどできないのかもしれません。
「彼女は素晴らしい人だった」 「彼女の分まで生きよう」 「彼女はきっと空から見ている」そういう言葉を、主人公は嫌うけれど、それらの言葉にすがらなければ、生きていけない人もいる。
そのことに気づいたとき、主人公の視線が少しだけ優しくなる。ただ、自分とは違う悲しみ方をしている人間がいることを知る…。
人が大人になるというのは、そういうことなのかもしれません。
この作品が最後に選んだのは、「忘れること」ではなく、「抱えて生きること」なのだと、私は受け止めました。過去を消化してしまうのではなく、自分の中に取り込んで、それを生きる力に変えていく…「過去を喰らう」とは、そういう意味なのかな、と。
作者からの返信
今回も深く寄り添った素晴らしいご感想に加え、温かいおすすめレビューまでいただき、本当にありがとうございます!
本作は、世間に溢れる綺麗事への違和感と、それでも何かに縋らなければ立っていられない現実、そして私自身の文学観をミックスして形にしたものでした。
私自身の精神年齢の幼さ(青さ)もあってか書きやすかった部分でもありますが(笑)、主人公特有の青さや苛立ちが、舞茸さまにストレートに届いたようでホッとしております。
また、同じ小道具(投稿サイトのレビュー画面)の意味が心境の変化とともに変わっていくところも、好意的に受け止めてくださりとても嬉しいです。
コメントに書いていただいた「忘れること」ではなく「抱えて生きること」という言葉が本当に胸に刺さりましたので、ぜひ今後の改稿のヒントとして大切に使わせていただきたいと思います!
過分なレビューとお言葉を励みに、またマイペースにではありますが、少しずつ書き進めてまいります。