当然、部下が従ってくれることもあれば、部下が従ってくれないこともある。社長には明確なイメージがあり、部下にもイメージがある。その摩擦をどう会議で解決していくのか。そのように擬人化して読むと、本作はまるで社内のとあるプロジェクトのゴタゴタ劇のようだと思う。いずれにしろ、新しい試みではあるので作者にはがんばってほしい。
AIで小説を書くこと。賛否あります?私は否でした。しかし、これを読んで自分もやってみたいなあと、少し興味がわきました。設定や世界観を入力することで、あとはAIが考えて書き進める。自分も展開がわからない。どっちが作者で読者なのか?否定派の方も一読を勧めます。ちょっと考えが変わるかもです。じゃあ、お前AI使うのかって?たぶん使いたくても使えないと思います(笑)。
物語の舵をAIに預け、作者は一歩引いて物語の行き先を見守る。その独特の距離感が、この制作記には心地よい風のように流れている。世界観だけをふんわり示し、具体的な展開はAIに委ねる——その結果生まれる「自分でも先が読めない物語」は、創作というより共同航行に近い。複数のAIがそれぞれ役割を持ち、作者は読者として驚きながら進む制作過程が、軽やかで面白い。創作の形が変わりつつある今、その最前線を覗き込むようなコラム。