文章が整っていて読みやすく、ホラーとしての不気味さもしっかり伝わってくる作品でした。
特に、人間だったはずの相手が少しずつ本能に支配され、人間性を失っていく過程が印象的でした。変身そのものよりも、それを受け入れ、むしろ喜んで世話を続ける主人公の感覚の方に怖さを感じます。
一方で、一人称視点の中で相手の内面まで断定しているように見える場面や、豪雨の中で蛙を鞄に入れて持ち帰る場面など、細部では少し気になるところもありました。
それでも、最後まで一貫して嫌な感触を残してくるホラーとして、印象に残る作品でした。