読ませていただきました。
『オズの魔法使い』の帰還直前、ドロシーが突然撃ち殺されるという始まりから一気に引き込まれました。「誰が撃ったのか」という謎だけでも気になるのに、その後のカンザスとオズの国で起こる出来事が少しずつ対応しているのが面白かったです。
特に、リズが鹿の心臓を撃ち抜いた直後にドロシーも心臓を撃たれていることや、グリモワが手足と首を縛った野ウサギを捌いて揚げる一方で、カンザスでは同じような痕を残した母親の遺体がひとりでにバラバラになり、最後には揚げられたようになって骨だけになる場面が印象に残りました。
単なる場面転換ではなく、二つの世界の出来事が何らかの形で干渉しているように見えるので、「こちらで行ったことが向こうでは人間に起きているのか」「ではドロシーを撃った弾丸はどこから来たのか」と次々に疑問が生まれます。
タイトルの「誰がドロシーを殺したか?」が、この二つの世界をどう結びつけるのか気になる作品でした。