人類が絶滅した静かな終末世界で、アンドロイドのナナさんがひとつの命と向き合う過程が、淡々としつつも熱を帯びた言葉で紡がれていて惹き込まれますね。
決められた使命をなぞるだけでなく、彼女自身の内側で生まれた衝動に従って未知へ踏み出していく姿がすごく人間臭くてこういう話、私は好きです。
5千年というハードウェアの限界が「うれしい」を知るための道のりとして描かれているところに、作者さんの深い思い入れを感じます。
灰に包まれた地球が青さを取り戻すその日まで、ナナさんと小さな命の行く末をそっと見守っていたくなるような素敵な掌編でした。
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