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言葉の味

言葉の味

河野 行成

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★17
6人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 五月雨(小説の審査員経験者)
    163件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    意味のない言葉に、やさしい味が生まれる。

    ケーキ店に並んでいたのは、意味の分からない名前が書かれた少し変わった洋菓子。

    その一つを巡る、ごく短い人と人とのすれ違いを描いた掌編です。

    印象的だったのは、登場人物たちが多くを語らないこと。
    視線や仕草、ちょっとした行動だけで、それぞれの人柄やその場の空気が伝わってきます。

    そして、名前からは何も想像できなかったお菓子が、実際に口へ運ばれることで初めて「味」を持つ。

    大きな事件が起こる物語ではありませんが、ケーキ店で偶然生まれた小さな出来事と、最後に残るやさしい甘さが心地よい短編でした。

    • 2026年9月14日 10:15