今回もお読みいただきありがとうございました!!!
何と言ってもこのBITS、売り文句のひとつが「リアリティ」なので、ヒーローが現実に存在したらこういう問題があるんじゃないのかないんじゃないのかという「仮面ライダークウガ」にも通ずるような追及心を持って書かせていただいておるわけです。
そこで今回は、クウガのそれともまた違って、現代ならではの問題点に挑みました。
初戦でも野次馬の目を避けてそそくさと帰投するシーンを書いたと思いますが、まさにメディア、SNS、マスコミの問題ですね。
クウガが戦ったのが2000年で本当によかった。2021年だったら雄介もみのりも桜子さんも週刊誌につけられて、根も葉もない陰謀論が囁かれて、一条さんもあらぬ言われ方をして職を追われていたかもしれない。やな時代ですねほんと。
というようなことですわ。
近年のマスコミはとにかくネガティブキャンペーンというか、物事の悪い側面、靄がかった部分、説明の難しいポイントだけを、噂話や酒のアテになるように臭く妖しく描く風潮が非常に強く見られるなと思います。
もちろんそんな記者・会社ばかりじゃないのも、それを間に受ける人ばかりじゃないというのも重々承知ですが、ただ現実にそれで多くの人が傷つき涙し憤っている事実もあって。いくら強くて心優しい正義のヒーローでも、この時代この現実に生まれればその魔の手を逃れる術は(残念ながら)ないだろうなあと思い、あえてTWISTの面々をその苦境に立たせる道を選びました。
ただし、そんな思惑をものともせず、悪意に満ちた取材を一刀両断したのが、我らが倉敷本部長。
南城のことも非公表にして、自分だけが素顔のまま矢面に立つ姿勢は、(組織編成が遅かったために南城を戦いに巻き込んだという凡ミスもありつつも)やっぱり漢やな、という描き方をしたかったのです。理想的な上司の姿として。
呼応するようにトレーニングに精を出す南城も、生来のクソマジメキャラが爆発しています。
そんな南城ですが、唯一心の鎖を解けるというか、寄りかかれる存在がいるのです。いたのです!
石垣瀬奈。
同棲中の彼女さんですな。
言ってしまえば彼女も前述の「リアリティ」よりの使者だったりして。
ヒーローにも近しい人ってのがいる。
ある日突然身内が世界を守る正義の戦士になってしまったら、どんな反応をし、どんなことに悩み、どうその人を支えるのか、ってところで。
南城の正体が世に明かされる、あるいは望まずして明るみに出されてしまうということは、南城のリスクであるとともに瀬奈のリスクともなるわけです。
ただ実際彼女、相当どっしりした性格なのか、おおらかに南城を受け止めているようなので、まだまだ心配はいらなさそうですが…。
最後にもう一つの「リアリティ」。
ヒーローにだって休暇はある!ということですね。
正義がどうでも平和がどうでも休みの日はゆっくり寝るんです。
友人・渡嘉敷陣も初登場でした。
どうして僕は主人公のプライベートの友人をウザキャラにしがちなのだろう。
深層心理がウザキャラを求めているのだろうか。
そして今回初めて、ローブの装着者(購入者)の細かな闇堕ちシーケンスを描いてみました。
最初の装着者はすでに堕ちて商品配送を待ってただけだったので、市民がどうやってローブに手を出してしまうのか、その最初の描写でした。
桜庭悟志なる男を待ち受ける運命やいかに、ですね。
次回もお楽しみに!
さてこのなんの区切りもない(妙に空いた改行しかない)あとがきのあとがきみたいなこのコーナー、今回からはIPSuM製品を一つずつ紹介していきます!
まずは第1話冒頭からずっと登場していたIPSuM Watch。
一般ユーザーに広く普及している時計型ウェアラブルデバイス。
通話やメッセージはもちろん、タスク管理やヘルスケア、ナビゲーションなど機能はさまざま。
お察しの通り、モチーフはApple Watchですね。
ただ第1話冒頭でも描いた通り、ディスプレイ上で全機能が完結する仕様ではありつつホログラムディスプレイの展開ができたり、
音声認識・ジェスチャーコントロールにより、スマートデバイスさながらの使い勝手も実現可能となっております。う〜ん未来!
そして他のIPSuM製品のコントロールデバイスとして併用することを想定して作られており、いわばコンソールとしての機能を有しているわけです。
わざわざしゃがまなくてもWatchで操作すれば玄関に上がる動作そのままにIPSuM Goがスルッと脱げちゃうとかそういうことでしょうね。便利。
で、ステラ装着メンバーにはステラ対応プログラムを実装した独自モデルのウォッチが支給されていて、それが以前葛飾から交換を求められたアレですね。
「現実にはないがこの世界では普及している」ってものを描くのってこんなに難しいのかと恐れ入っております。その努力が足りないと思ったからこうして補足的に書いているわけですが。
それでは改めて、次回もお楽しみに!