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放課後ラグビーミニ講座⑤

テーマ:「落としただけなのに」が大罪になる理由

あおい:「はぁ……またやっちゃった……」

レイナ:「ドンマイ、あおい!でも、今の『ノックオン※』はもったいなかったねー」

あおい:「だから、それが納得いかないの!ただパスをキャッチし損ねて、前に落としただけでしょ?バスケでもサッカーでも、野球でさえ、すぐ拾えばプレー続行じゃん!なんでラグビーだけ、その瞬間にプレーが止まって相手ボールになっちゃうの?」

千夏:「確かに!てか、ウチらみたいな初心者に厳しすぎん?もうちょい見逃してほしいんだけど」

レイナ:「あはは、気持ちは分かるよ。でも、これもラグビーの大原則に関わってくるんだ」

あおい:「大原則?」

レイナ:「そう。覚えてる?『ボールより前でプレーしちゃダメ』っていうルール。もし、前に落としたボールを自分で拾ってプレーを続けられたら、どうなると思う?」

千夏:「え、そりゃ…自分で自分に前にパスした、みたいになるってこと?」

レイナ:「そういうこと!つまり、『スローフォワード』と同じ状況になっちゃうんだ。だから、ボールを前に落とす『ノックオン』は、その時点で反則。公平性を保つための、すごく大事なルールなんだよ」

あおい:「なるほど…。前にパスするのも、前に落とすのも、ボールより前でプレーしちゃうからダメなんだ。じゃあ、後ろに落とした場合は?」

レイナ:「ナイス質問!真横とか、後ろに落とした場合はセーフ!プレーはそのまま続くよ。だから、キャッチする時は、絶対にボールを前にこぼさない!っていう意識が、めちゃくちゃ大事になるんだ」

(つづく)


※2025年のルール改正で「ノックオン」は正式に、「ノックフォワード」に改められました。
セブンズ女子。Back to TRYでは、試合の臨場感を伝えるため、なじみのある「ノックオン」で統一しています。そのほか、今回の改正でジャッカル、ゴールライン等々の名称が変更になっています。

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