※このミニ講座は、私がラグビーというスポーツを初めて知ったとき、気になったことを中心に構成しています。同じ疑問を持った人の役に立てば幸いです。
テーマ:正々堂々ぶつかれ!ズルい壁(かべ)は禁止!
あおい:「ボールより前に出ちゃダメ、パスは後ろにだけ…だんだん分かってきたけど、やっぱりボール持ってる人が大変じゃない?周りは後ろにしかいないんだから」
沙耶:「……そうね。そうなると、ボールを持った人が前に進めるように、周りの味方が相手のディフェンスを邪魔して壁になれば、有利に運べるんじゃないかしら。バスケのスクリーンプレーみたいに」
あおい:「あ、それだ!ナイス、沙耶!それなら私、得意だよ!」
レイナ:「残念でしたー!ラグビーでは、その『ズルい壁』は禁止されてるんだな、これが」
あおい&沙耶:「えっ!?」
レイナ:「ラグビーのコンタクトプレーは、あくまで『ボールを持っている人』に対してだけ許されてるの。ボールを持ってない選手が、相手の邪魔をしたり、進路を妨害したりしたら、その瞬間に『オブストラクション』っていう反則を取られちゃうんだ」
沙耶:「なるほど…。ボールを持っていない選手への不当な干渉は、一切認められないのね。サッカーのファウルに対する考え方より、ずっと厳しいかもしれないわ」
あおい:「じゃあ、本当に、ボールを持った人が一人で相手を突破しなきゃいけないってこと?」
レイナ:「そうだよ。だから、かわすためのステップや、相手を突き放すハンドオフっていう技術がめちゃくちゃ重要になる。そして、それでも捕まった時のために、仲間はその後ろで『次の準備』をする。ラグビーは、どこまでも正々堂々。1対1の勝負の連続なんだ!」