GWはいかがお過ごしでしょうか。俺はカレンダー通りに中日に出勤しております。
幸い今は忙しいわけではないのですが、特に休みたい気分でも無いので。
暑くなって来たのでとうとう冷房をつけました。
これは書いたか分かりませんが、俺の部屋は周囲の建物より高い位置にあるので日当たりが良く
かつ南と西に大きな窓がある角部屋なので、季節関係無くその日の天気で室内気温が激変します。
真冬だろうと太陽出っ放しであれば、室内では半袖短パンになってほんの少し窓を開けないとやってらんないレベルです。
真夏になると冷房温度が20度でようやく冷房が効いてる事を実感できるレベルです。
まぁ、そんなわけで俺の部屋は一足先に真夏の陽気になりつつあるのですが、
暑い季節になると、ほら、出て来ますよね、アレが。黒くて素早い奴。
今年も出て来ましたよ。しかもエアコンを稼働させたらそこから出て来ました。
室外機側を確認したのですがそちらはちゃんと閉じられていたので、
おそらく以前に侵入してエアコンの中に潜んでいたのだと思います。
エアコンから落ちて来た奴は途中で壁にひっついて、何故かエアコンの中へ戻って行きます。
この時ほど、食器用洗剤のような最悪触れても問題無くてヤツには効果覿面なものを部屋に常備していなかった事を悔やんだ事はありませんでした。
エアコン内部へ潜り込むタイムリミットが迫る中、俺が見付けた武器になりそうな物は、ハッカ油でした。
噴霧式のやつで、涼をとるのにも良く、虫除けにもなるので定期的に室内で散布しているものです。
咄嗟にそれを手に取り、リクライニング式の椅子からベッドの上へ八艘飛びの如く軽やかに移動すると、
エアコンのファンから中に入ろうとしている奴に向けて噴射、噴射、噴射!
えらいスースーするのか奴は一瞬動きを止め、明らかに歩みを鈍らせながらエアコンの中へと入って行きます。唯一の武器は歩みを鈍らせるのが精一杯だったのです。
とてもじゃありませんが触る事の出来ない俺は、無力感に打ちのめされながらエアコンの中へと姿を消す奴の姿を見送る事しか出来ないのでした。
あれから一週間が経ちました。
あれ以来、奴の姿を見掛けません。撒き過ぎたハッカ油のせいで室内はまだスースーします。
エロど……じゃなくてamazonプライムで動画を見ている最中、ヘッドホンをしている俺はエアコンに背中を向けている無防備な状況です。
そんな時にゆっくりとエアコンから忍び出て、今は散らかり放題の部屋の何処かに身を潜めているのかもしれません。
寝首を書かれる可能性もあってうかうか寝てもいられません。お陰で睡眠不足です。決して夜更かししてゲームをしている事が原因じゃない筈です。
そんな昨晩、小さなイエグモを見付けました。日中は窓を開けているので入り込んだのでしょうね。
さっさと退治しようとした時に思い出しました、この1センチ程度の小さなイエグモ、こんなナリをしていますが実は奴の天敵なのです。
軍曹より頼りなく見えますが、軍曹はビジュアルが怖すぎていきなり部屋にいたらいい歳こいたオッサンが絹を裂く乙女のような悲鳴を上げてしまうでしょう。
そんな我が家に「こいつならお前も大丈夫やろ」と天が使わした救世主なのかもしれません。いやもしかしたら既に我が家は彼によって救われているのかもしれません。
確かにその通りです。イエグモは怖くありません。むしろ彼がいる事で部屋の平和が保たれるのなら、ひと夏を共に過ごすのも悪くないでしょう。
そう考えた俺は、散らかり放題の我が家にて積み上がった段ボールの隙間に潜り込んで行く彼を気心の知れた同居人を見るような目で見送ったのです。
仕留め損なったわけではないです。あいつすげースピード速いし小さいせいでティッシュ越しに掴もうにも手応え無いからやっつけ難いのです。
あ、そういえば本題です。
グリフィンの36話を公開しました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882176857/episodes/1177354054885742945