竜司だけでなく、白草さんや佐倉さんの思惑が交錯するなか、今日はボクが担当させてもらう。
和歌山駅に到着する直前、紅野さんと下級生の天宮さんを連れて、ボクたちのいる4号車を離れた竜司は、特急列車が駅を出発しても、まだ戻ってこなかった。
ボクは、その間に次のインタビューの候補者を探しておくことにする。同じ学年である2年生のメンバー数人に声をかけて、インタビュー動画の出演の許可を得たあとは、吹奏楽部の真の実力者の元へ向かう。
吹奏楽部のメンバー、十数人に行うインタビューは、副部長の寿先輩に締めてもらうのが良いだろうと考えたからなんだけど……。
今回も楽しんでください!
第六部第1楽章〜アレグロ⑦〜
(芦宮高校広報部・佐倉桃華)
