「―――と、ここまでが『ユニバース25』の実験の問題点、その1な訳だが……」
言葉を区切って語るネコ先輩に、九院さんと佳衣子が反応する。
「はあ? もう、問題点は指摘されたんじゃないの?」
「そうですよ! 今ので、十分にこの実験の実態がわかりましたから」
そんな声に困惑しながら、ネコ先輩は唇を尖らせながら言葉を返す。
「いや、昨日、この動物実験には、重大な欠陥がいくつもあるんだ、と言ったじゃないか……」
上級生の子供っぽい仕草に苦笑しながら、私は声をかけた。
今回も、楽しんで下さい!
本日の更新:
第4章第6話~ネズミの楽園・ユニバース25⑥~
(國際高校1年・音無音寿子)
