投稿する前に二、三度読み直してみるのですが、それでもやっぱり空き時間にそれとなく読み返しているだけでツッコミどころが度々出てきます。特に、史実という無視できない元ネタがある歴史モノだと特に頻繁に現れます。それこそ、自分の不出来さを呪いたくなる程に。
とはいえ、歴史考証を省みる度に知識が増えていくのは気持ちがいいものでもあります。
例えば、拙作の銃と荒野…の「014:愚者の黄金号」に登場した「ジェーンは真鍮細工の入ったティンダーライターで煙草に火をつけた。」という一部分、元は「ティンダーライター」ではなく単純に「ライター」とだけ書かれていました。
此処で浮かび上がるのは、ライターって18世紀後半に存在したの?という単純な疑問です。
作者もライターの登場がマッチより以前であるということは知っていたのですが、18世紀のライターがどういった形態なのか、詳しく理解しておらず、それとなく「ライター」とだけ描写しておりました。
結論から言えば、18世紀後半には既にライターは存在していました。作中に追加した注釈を引用して描写するとこうです。
【ティンダーライター及びティンダーピストル】
最初期の燧発式ライター。その発祥は不明だが、その原型は十七世紀まで遡れる。フリントロックピストルの点火機構にそのまま火口を取り付けた様な外見をしており、中々強引な印象を受ける設計である。
画像は下に掲載してある通りで、出典はイギリスの博物館(ロンドンの サイエンスミュージアム、 ヨークの 国立鉄道博物館、シルドンの ロコモーション 、 ブラッドフォードの 国立科学メディア博物館、マンチェスターの科学産業博物館、 およびウィルトシャーの サイエンス アンド イノベーション パーク)によって構成されるグループ(SCIENCE MUSEUM GROUP)のWEBページより。
014:愚者の黄金号
https://kakuyomu.jp/works/16818622170865741203/episodes/16818622172416884132