次回作(予定)のゴーレム道中記の搭乗型ゴーレムの基本設定です。
・ゴーレムの共通構造(※図A)は、魔力の充満した泥を、硬質のゴム状に変化させた泥で包んでいる。
ストーンゴーレムの場合、この硬質ゴム状の革の上に、石を纏って防御力を向上させている。当然アイアンゴーレムは、鉄の鎧をゴーレムに着せて防御力を上昇させたものだ。
また、作中の時代においては、アイアンゴーレム以上のランクは人がゴーレムに搭乗しているのが当たり前であり、球体のコクピットが身体のどこかに埋め込まれている。
・魔玉(※図B)とは、少ない魔力で特定の魔法を発動するマジックアイテムである。巨大になればなるほど、飛躍的に発動する魔法の威力が上がる性質があるのだが、困った事に実用に足る大きさとなると、持ち運ぶのが容易ではないサイズになってしまう。
故に、一部の巨人族や龍族しか用いていなかったマジックアイテムなのだが、今ではゴーレムの武器に使われるのが一般化した。
・マジックニードル(※図C)は、魔法を込めた巨大な杭で、目標物に突き刺さると込められた魔法が一気に発動する。元は攻城戦兵器として、カタパルトで城壁に撃ち込まれていたものだったが、今ではゴーレム用の武器として使用されるケースも多い。
・搭乗型ゴーレムを最初に作り出したのはテムロスキーという魔術師である。従来のゴーレムは単純な命令しか受け付けない頭の悪い自律型の巨人であったが、これを不満に思ったテムロスキーは術者が搭乗して直接巨人を操る事によって、それを解消してみせたのであった。
以後、アイアンゴーレム以上のゴーレムは、搭乗型のものばかりが作られるようになり、モンスター退治や、戦争に用いられるようになる。
また、人類と敵対する種族も、人類に対抗するために搭乗型ゴーレムの技術を取り入れるようになった。
・現在、ゴーレムの装甲には魔鉄とよばれる魔力で強化された鉄が使われる事が一般的である。ミスリルをはじめとする希少金属を使ったゴーレムもあるのだが、そんな高価なものを使うのは王族や一部有力貴族に限られるのが実情であり、ゴーレム用に調整された魔鉄でも、今ではそれら希少金属に近い性能を発揮できる。
・ゴーレムが人体を模した形をしているのは、搭乗者が自らの体の構造とまるで違う形のゴーレムを操るのが難しいためである。(ゴーレムを術者が操る場合、自身の肉体がゴーレムになったかのような感触を味わう。だが自分の肉体の構造と、まるで違うボディに乗りうつる感触に、人の精神は耐えられない)
例外的に精霊の記憶をその魂の内に秘める、ドワーフやエルフといった種族は、人間型を外れたゴーレムも扱う事が可能だが、それにも一定の限界はある。
ゴブリンや魔族等、闇の眷属と云われる種族もまた、人間型を外れた異形のゴーレムを操る事が可能である。