棚尾

　横暴な上司に疲れ果てて、愛宕山に登った“私”は、山中の小さな社の前で一人の子どもに出会う。 　よほど疲れた顔をしていたのだろう。 　子どもは私に話を聞かせてくれとせがんできた。…

昔々の物語。ある晩のこと、俺の兄は美しい女を連れてきた。第五回こむら川小説朗読大賞参加作。

妹は、妹であるべくして妹なのだなあというお話です。 第五回こむら川朗読小説大賞参加作

　池に沈んでいた頭蓋骨を拾った僕は、女の幽霊に取り憑かれた。 幽霊池中さんと、僕、佐々木が過ごすちょっとホラーな日々。

「第五回こむら川朗読小説大賞」によせて書きました。

僕は種を植えた。そら豆の種だ。 やがて芽が出て葉が生い茂り、大きな実をつけたそら豆は、僕に大切な事を教えてくれた。 S（すこし）F（ふしぎ）なボーイミーツガール。 第五回こむら…

アホなにいちゃんたちの会話を書きました！ →解説ページ作りました。よろしければ！ https://kakuyomu.jp/works/16817139558192259438

大学の課題でラジオっぽいものを録ります。講師が泣くので。 第五回こむら川朗読小説大賞参加作品。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆…

時は1802年、処はウィーン。 音楽界の頂点に登りつめたアントニオ・サリエリと彼の一番弟子ベートーヴェンが登場する物語。 一世を風靡した大作曲家であるサリエリが秘密にしている趣…

俺様気質で友達も彼女もいない先輩と、オレの物語。 第五回こむら川朗読小説大賞 参加短編として、 下記お題に沿って書きました。 ◆新規書き下ろし一次創作限定 ◆3,000文…

俺の高校には七不思議がある。どれもありきたりであんまり怖くないのだが、七つ目がちょっと奇妙だ。 「食堂でたくあんを残すと、食堂のおばちゃんによってひどい目に遭わされる」

学校に行けなくなってしまった妹を元気づけようと、おれは米津玄師を家に連れて帰った。

　僕には双子の姉がいた。誰よりも可憐で美しかった姉は、“男になりたい”と、いつも口癖のように呟いていた。 　僕はなぜ、姉さんがそう口にしたのかを知っている。姉がその言葉を紡ぐとき…

「大切な話が有るの」 そう言って呼び出された先に待っていたのは、迫る危機から地球を守る為、フクロウ型最終兵器「Overed Weapon aim for the Luna」すなわ…

　突如観測された、ヒトが本になってしまう『本化現象』。初観測からわずか半年で多くの人々は本となり、世界は緩やかな終末を迎える。残された人々は自衛隊の指示の下いくつもの共同体を形成…

遺伝子工学によって生み出され、あらゆる環境に耐え、あらゆる病害虫に犯されず、寿命をもたないと言われ、環境汚染物質を取り込み環境を浄化する夢の完全植物「サクラ」。 それが世界中に植…

魂の重さはとある医師によると二十一グラムだそうな。まあその医師の記録も色々と怪しかったり微妙なところがあるので実際のところは分からないんですけどねというお話。

信じていいモノなどどこにもいない。 何の為に生きればいいのかもわからない。 それなのに何故、私は諦められない？ ――さあ、滅するのはどっちだ―― 【厳密にはこの物語の分…

2090年、日本から発信されたhIEアイドル『HAL』は世界でも羽ばたこうとしていた。しかし、HALのプロデューサーたちの前にHALと『同じ声』をした少女が現れる。 ※この作品…

　2078年、東京。 　少子高齢化に伴い、ヒト型他律ロボットhIE(humanoid Interface Elements)が普及した近未来。 　戦闘サイボーグの少女、シロガネは…