魔力の性質について
作中世界において、「魔力」(気やオーラとも呼ばれる)は、空間中に遍在する根源的な力 。
この魔力自体には特定の性質はありませんが、術者がこれを取り込み、自身の資質や修練によって特定の性質を持つ力へと変換して術などを行使します 。食べ物を取り込んで自身の体を作るようなイメージ 。
主な魔力の性質
神気 (しんき)
神道系の修行を積んだ者などが扱う力です 。穢れを祓うことや魔から身を護ることを得意とする性質を持ちます 。直接戦闘にも使えますが、浄化や防御に長けています 。作中では主に功や羽衣がこの系統の力を扱います 。
闘気 (とうき)
読んで字のごとく、直接戦闘を得意とする性質の力です 。特に武術と関連が深く、武術を修めている者はこの性質になりやすい 。作中ではレイチェル、彌永、忍、美里などがこの系統の力を持ちます 。
聖気 (せいき)
欧米の宗教に連なる系統の力で、神気と同じ神聖系ですが、より攻撃的で魔を排斥・否定する性質を持つ。
流気 (りゅうき) / 龍気 (りゅうき)
月村美弥(旧姓:凛堂)の家系に伝わる力で、大地を流れるエネルギー「龍脈」を利用 。個人で扱える者は稀で瞬間的な出力は非常に高い 。
月村真司の魔力
どの系統にも分類できない特殊な性質。術や怪異に対して毒のように作用し、傷を負わせたり脆くしたりする効果があります 。月村真司の出力が低いため、銃弾に込めて効率的に使用している 。
五行
芦埜伊織が用いる術の系統として登場します 。
起源: 元々は中国の五行思想に由来し、万物は火 ・水 ・木 ・金 ・土 の5つの元素(気)から成り立っているという考え方による系統。
相生 (そうじょう) と相剋 (そうこく)
これら5つの元素は、互いに影響を与え合い、相手を生み出して強める関係(相生) と、相手を打ち消して弱める関係(相剋) があります 。
五つの属性を扱う関係上、修得難易度は非常に高いとされています 。
複合的な性質と個人差
術者によっては、これらの性質を複合的に持つ場合もあります 。その割合は個人の資質や修行内容によって異なり、例えば功は神気7割・闘気3割、羽衣は神気6割・闘気4割、レイチェルは闘気8割・神気2割程度。
また、長年の鍛錬によって性質が特化・進化することもあり、彌永の闘気は剣術に特化した「剣気」とも呼べる域に達しています 。
