色々と「書きました」報告をしなければならないので、投稿させていただきます。
第一に、三題噺を投稿しました。
まとめただけですが。
雪を溶く熱となんか被ってるんですよね。
被らないようにしてもよかったのですが、キーワードに光があったので、あちらの方向に。
ちなみにしれっと、ホライゾン・ブルーを完成させました。
クライマックスを鑑みるも、このタイトルになるなといった印象。
これに関してようやく色々と話せるのですが。
構成をミスっているのは、単純にサブプロットが膨張しているところ。
これ、霧島と明日佳の話で短くまとめることも可能だったはずで、そこが若干それた影響で、メインがズレたんですよね。
比率にすると。
ベースが夜高明日佳という少女の運命と人生の話。
サブが天羽関連。神話系。
アクセントが霧島なんですよね。
かなり鋭角に切り込んできますし、三幕を担ったので、いいかもしれませんが。
ちなみに霧島はフルネームは霧島陵平にしたのですが、冷静に考えるとフルネーム使わないなということで、切り取りました。
明日佳は、飛鳥時代+明日(未来)+美の意。ストレートに美にしかなかったのは、あえてです。
ほか、過去が夜高太梧・現在が砂川悠介が担っています。
他のキャラは漢字+止め字の組み合わせです。
これはどういう意味かというと、雰囲気と意味から漢字一文字を確定させ、それに止め字をつけて、名前とした感じ。
優+奈とか、顕著ですね。
あと、イメージソング:天体観測とした相手は、霧島です。
クライマックスのこの場面。
「ああ、お前が、お前だけが」
不器用に弦を鳴らしたように、声を震わす。丸みを帯びた頬《ほお》が、細かく動いた。
「俺が見た、唯一の色だったんだ」
ピアノの鍵盤《けんばん》にそっと触れたみたいに、澄み切った声音だった。
ここは、
ラピスラズリの
この青が、澄み切った尊い色が、瞬く金色の光の全てが愛おしかった。
これと、文脈は同じです。
色=美しいものとして。
その想いを成立させた形。
全ての流れは、このシーンのためにありました。
紅紫の纏人は存在そのものが伏線です。
虚飾、虚ろな美。
色の意味にも伝わってきます。
初期は赤にしていましたが、少しずらして赤紫→紅紫としました。
赤は重要な場面まで取ってきました。
補足としましては。
霧島は明日佳にしか色を見出していません。彼が共感覚のように色を口に出すのは、彼女にだけです。
そして、始まりのヨダカの色は赤。
だけど、その意味を人類が塗り替えてしまった。それは本当の美しさではない。それは美しさの意味とは認めない、赤ではない。
これが、霧島が口には出さなかった本音です。
同時に、ヨダカの色が赤だとも認めたくなかった。赤=犠牲としたくなかったのですよね。
クライマックスで思いっきりオマージュした通り、銀河鉄道の夜を元ネタとしています。
ただ、どうして私がそれをしたのかはよく覚えてはおらず。
色→光→星という流れなのか、どうなのか。
舞台を現代日本としなかった。
東京をヒナタと呼称したのは、幻想世界であるためです。
これ、わざわざそうしなくてもよかったのですが。
星を題材にすると、そうなります。星の光とは、過去から届いた光で、死んだ後も輝くものですし。
また、虹がモチーフに入る以上、幻想に偏らざるを得なくなります。
対比としても。
霧島がありのままの真実を見るのに対して、明日佳はそうではなく。
その霧島の喪失を描くには、幻想世界を前提としなければなりませんでした。
完全にメタファーに当てはめた形となります。
それで、話は変わるもとい、終わったのですが。
私はストーリーラインが追えない話が好きだと感じます。
こういうストーリーだからこうなったのではなく、個性豊かなキャラがそれぞれの相手と関わり合い、やりたいことをやりきって、物語を演じ切る。
そうして各人、結末を迎える。
群像劇と相性がよい。
これはメインストーリーの上での話ですけど。
キャラの描き方に関してはラインを引きますが。
どうでもよいキャラは、本当に関心がないので、ダブスタなんですよね。
結局、正しいか否か、筋が通っているかよりも。
読み手の感情が重要なんですかね。