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【PEAXION Vol.02完結】ナットのキャラクター造形について【あとがき的な】

というわけで、ようやく5月の初めあたりから続いていた『PEAXION -ピージオン-』Vol.02[Alternative Avenger]が無事完結致しました。Vol.01とは打って変わって「主人公が出ない(ずっと寝てる)」「ロボ戦が少なすぎる」「進みが遅い」等、作風の変わりっぷりにおそらく読者の方々も驚かれたかと思いますが、これは(後述もしますが)ナット=ローソンというキャラクターを描く上でどうしても必要な通過儀礼だったので、どうかご了承ください。Vol.02は予定しているピージオンの全エピソードの中でもかなり特殊な部類となっていますので、まあ「今回限り」ということで大目に見てやってください笑

さてさて、今回はVol.02が無事完結したということも踏まえて、実質主人公を務めた「ナット=ローソン」のキャラクター造形について少々語っていこうと思います。

はじめに言及しておきますが、彼は(これも詳しくは後述しますが)「アレックスという主人公の“対”として生まれたキャラクター」ですので、ここで語る言葉には全て『アレックスと比べて〜』という前提が入るということを踏まえた上で読んでください。

さて、彼は物語上において『平和を望むが故に殺人を肯定する者』というポジションを持つキャラクターであり、いわば「アレックスとは性質の異なる平和主義者」「アレックス(理想主義者)に対するアンチテーゼ(現実主義者)」なのです。
言ってしまえば、ナットは“平和主義者アレックスを否定する為に生まれたキャラクター”であり、彼の存在が、『PEAXION』という作品が非戦一辺倒になってしまうことを防いでいると言っても過言ではないのですよ(主人公が不殺や非戦を掲げているというだけで、本作のテーマはそれではありません)。

“世界が平和になるのなら、それに越したことはない”
“しかし現実問題、戦いを望む人間(ナットの定義においてはそれを悪人と呼ぶ)も少ないとはいえ必ず存在する”
“悪人を殺さなければ、そうでない人達まで殺されてしまう”
“だから、『殺すべき人間』だけを殺すべき”

そのような行動理念を持つナットは、良く言えば(アレックスよりも)現実をよく捉えて行動することが出来ており、悪く言えば平和に対して妥協をしてしまっているんですよ。
といっても、一概にその“妥協”が悪いことではないんですけどね。高望みしたところで、実現できなければ意味などないのですから。Vol.02では、フロッグマンという非常にわかりやすい悪人を設けることによって、『ナットはこういうキャラ』というのを描いたつもりです。

『人類を信用しているか否か』
両者の違いはここにあります。どちらが正解ということはございませんし、作者である僕自身にもそれはわかりません。強いて言うなら、自分の信じる方の考えこそが、その者にとっての“正解”と成り得るわけです。

前にもお話ししましたが、この『PEAXION』という作品は群像劇であり、アレックスやナット以外にも様々な“正解”を己の中に持つキャラクター達が今後も多数登場していきます。言うなれば『登場人物全員が主人公』であり、『登場人物全員が脇役』なのです(便宜上はアレックスを主人公ということにしていますが、あれは“一応”ということで…笑)。
各キャラクター達の主張のぶつかり合いを通じて、読者の方々が少しでも“戦争”というものに対する捉え方を改めて(もしくは理解を深めて)頂ければ……と思っています。

長くなりましたが、『PEAXION』の物語はまだまだ続きます。アレックスやナット以外のキャラクターも次々と掘り下げていきますので、そこらへんも是非ご期待ください。



最後に、自分がここまで書き続けることが出来たのは、感想を寄せてくれたり応援して下さった読者の皆様のおかげです。この場を借りてお礼をしたいと思います。本当に、本当にありがとうございました。

ではでは、次回
『PEAXION Vol.03[Crossing Betrayer](仮題/秋頃開始予定)』をお楽しみに!(新キャラ&新機体&戦闘描写など沢山あるよ!)

そしてそして、もうまもなく“我島重工”の面々も帰ってきますぞ…!



以上、東雲メメでした!



P.S.今期アニメはアクティヴレイドが最高に面白いから皆、見ようね……っ!
いやほんと、谷口監督は流石やでぇ……。同監督の手掛けた『リヴァイアス』『スクライド』『プラネテス』『ガンソード』『ギアス』のいずれかが好きな方、是非アクティヴレイドも見てみてはいかがでしょうか…!(見返りを求めない愛のあるステマ……もといダイレクトマーケティング)

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