投句結果の公開の最初は、ひめゴジ!「ラジオ句会」です。今回は、149人で533句の投句でした。
※何句でも投句可能ですが、採られるは1人1句まで。
そして結果は、今回は採用無しでした。
【備考】
3月の放送で採られたので、しばらくは無いと思っています。
NHK俳句では、放送で流れる特選句は、1年間で1人1回までと決まっているので、ラジオも短期間で何回も採られることはないはず。
以前は、放送された句以外の佳作句の発表があったのですが、残念なことに先月から無くなってしまいました。
逆に初めての投句する方は、採用率が高いかもしれません!
話を戻して、ひめゴジ!「ラジオ句会」の兼題と、神野紗希先生のコメントの確認です。
【兼題】
蜜柑の花:初夏/植物
【神野紗希先生のコメント】
五月、みかん畑はみかんの花の香りに包まれます。
花のかたちそのものも白くかれんですが、特徴はその香りです。
ういういしく、なつかしい気分を出すのにも効果的です。
みなさんは、どんなみかんの花を見つけてくださるでしょう。
ポイントとしては「蜜柑の花」は、香りが印象的で、かなり力のある季語。もちろん、香りからの発想の方が採られやすい!
力のある季語なので、「上五」か「下五」に置いて、残りの十二音のフレーズとの取り合わせをする。中七は、全体のバランスが難しくなる。
ただ兼題の「蜜柑の花」は6音なので、「上五の字余り」が定石となる。また傍題の「花蜜柑」の五音を使う。
上五に「蜜柑の花」と置けば、句全体に蜜柑の花の香りを纏う。個人的には、溶き卵に米をぶっこむ炒飯のイメージ。
下五に「花蜜柑」と置けば、最後に蜜柑の花の香りが漂い、ストーリーを回収してくれる。これも、個人的なイメージですが、最後に餡をかける天津飯です。
3月の放送で採られたばかりなので、今回は少しウケ狙いの投句。
■蜜柑の花僕の本能は酸っぱい
上五を「蜜柑の花」の字余りとし、取り合わせは句またがりの十二音。少し満たされていない感じを出したくて、中ハ下四の調べ。自身の中の納得出来ない部分=八音、欠落感=四音と、少し悪い調ぺとしています。
■自首します自白もします花みかん
これは、3段切れに挑戦! 上五・中七でどれだけ暴れても、下五の「花みかん」の強い季語が回収してくれる。俳句的な遊び感覚の投句でした。
今回は、俳句の型やロジカル的な考え方の2句でした。