• ホラー
  • 異世界ファンタジー

妖怪画集 第二十八頁【鉄鼠】*お知らせ

*お正月、毎日投稿出来るように今から書き溜めてみます!
カクヨムコン参加中、是非ブクマレビュー評価頂けると嬉しいです。
妖怪に興味のある方は是非ご一読下さいませ。

『鉄鼠』

・出現地域:滋賀・京都

「平家物語」曰く、平安時代の事、后との間に子を成せないでいた白河天皇が、滋賀県三井寺の頼豪阿闍梨に祈祷を命じた。頼豪が必死に祈祷をすると、后は見事に懐妊した。その褒美に頼豪は自分の三井寺に戒壇院の建立を望んだ。ところが京都の比叡山延暦寺からの反対を受け、戒壇院の建立は叶わなかった。頼豪は延暦寺と白河天皇を恨み、百日間の断食の後に鬼の様な姿になって死んで怨念となる。頼豪からの呪いを受けた皇子は四歳にして亡くなり、石の体に鉄の牙を持つ巨大ネズミとなった頼豪は、無数の鼠を従え(「太平記」では頼豪自身が八万四千匹もの鼠と化した語られている)延暦寺の経典のみならず仏像までも食い破ったと言う。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する