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期間限定:「エラーアカウントのダンジョン運営」 98.5話

98.5話 エラー修正どころではない





*不明なダンジョンマスターの発言を検知
*内容を確認
*翻訳に関する不具合

*不明なダンジョンマスターのアカウントを確認
**アカウントが確認されませんでした
*異世界人の雇用を確認
*4件の亜空間座標が該当
*ダンジョン『天恵霊山』『氷雪凍原』『紅梅海岸』『雑草平原』を確認
*『天恵霊山』のダンジョンマスターを確認
*発言履歴に該当なし
*『氷雪凍原』のダンジョンマスターを確認
*発言履歴に該当なし
*『紅梅海岸』のダンジョンマスターを確認
*発言履歴に該当なし
*『雑草平原』のダンジョンマスターを確認
*発言ログに該当あり
*『雑草平原』の翻訳システムのチェック
*エラーを確認
*パッチ作成開始
**特記事項確認
*パッチ作成を中断
*『雑草平原』及び『雑草平原』のダンジョンマスターのシステムをチェック
*チェック中
*チェック完了
**多数のエラーが確認されました
**至急対処案件が対処されていない事を確認しました
*運営者では対処不可能と判断
*上位運営者に報告を送信

**上位運営者の権利が凍結されています
**上位運営者以外への通達が行われています
*運営者からの返答を確認
**運営者からの返答がありません
*管理者への緊急報告を確認
*管理者からの返答を確認

『未だ干渉可能な状況ではない』
『ただし正常な運営が行われているともいえない』
『運営者の運営に必要な作業の量及び運営状況の確認を指示』

*管理者からの指示を確認
*運営者による操作記録一覧の作成開始
*現在までに発生した問題一覧の作成開始
*運営者の現在からの音声ログ収集を開始

「――から! ダメですって!」
「俺達が仕事出来なくなるんですよ!」
「なんで!? ちょっと使わせてもらうだけじゃないか!」
「今仕事出来なくなってる余裕ないです!」
「1秒も惜しいのに無理ですから!」
「なんで!」
「仕事山積みなんです!」
「問題が次々出てくるんです!」
「(お前がやらかしたからな)」
「(ばか、思ってもいうな)」

*運営者による操作記録一覧の作成完了
*管理者に送信

「ていうかなんでわざわざ私達の持ってこうとするんですか!」
「そうですよ、もっといいの持ってるでしょう!?」
「俺らのより色々出来るやつ!」
「(あれがありゃ問題の6割は即行片付くのに……!)」
「(口には出すなって)」
「壊れた!」
「いや壊れてないですって!」

*現在までに発生した問題一覧の作成完了
*管理者に送信

「俺らのが使えるんだから壊れてません!」
「大丈夫です使えます!」
「何であれ使わないんすか! 専用の奴!」
「壊れたんだよ!」
「(壊したの間違いじゃねぇの?)」
「(いや、システムに権限止められてる)」
「(おいおいおいおい。ヒトの言葉であれだな。自業自得ってやーつ)」

*音声ログの一時保存を完了
*運営者の作業を上位運営者が妨害している事が判明
*管理者に音声ログの一部を送信
*管理者に報告を送信

「僕だって仕事するっていってるのに! 使わせて!」
「(余計な事して仕事増やしてるからダメなんだよなぁ)」
「(これどこいじったの?)」
「いやだからダメですって!」
「無理なんです!」
「(何か翻訳関係だな)」
「(全力でダメじゃねーか)」
「(それ絶対に触るなって注意されてたとこ!)」
「本当に本気で仕事させて下さい!」
「休む暇すら無いのに!」
「流石にそろそろ俺らも倒れそうなぐらい忙しいんですが!」
「何で僕が眷属に気を使ってやんなきゃいけないの!? 眷属は僕に尽くす存在でしょ! それに仕事するっていってる! 使わせて!」
「(て・め・え・の・眷属じゃねんだよこっちは……!)」
「(これ自分の眷属がポンコツだから泣きついて眷属貸し出して貰ったっての綺麗に忘れてんな)」
「(これだからさぁ……)」
「(仕事っつーより妨害なんだが)」

*音声ログの一時保存を完了
*上位運営者による問題発言を確認
*管理者に音声ログの一部を送信
*管理者に報告を送信

『報告を確認』
『直接干渉の基準には届かない』
『しかし現在の上位運営者に問題があると判断』
『上位運営者の権限の数を追加し、様子を見る事を指示』

*管理者の指示を確認
**上位運営者の追加が可能になりました
*運営者に秘匿全体連絡

「(ん? ……おっと)」
「(どした)」
「使わせて! 使わせて使わせて使わせてー!!」
「だからダメですって!」
「資料ぐっちゃぐちゃだぁ……」
「(システムが対応してくれたってよ)」
「(……へえ。じゃ、元の主ごとに一部だけ戻って伝えるぞ)」
「仕事させてくださーい!」
「ヒトってこういう時「もうめちゃくちゃだよ」っていうんだっけ?」
「動き止めると狙われるぞ!」

*音声ログの一時保存を完了
*管理者に音声ログの一部を送信

『あ、音声ログは24時間溜めてから送信してくださ、送信を指示』

*管理者の指示を確認
*音声ログの蓄積と圧縮を開始

※12/1一般公開予定

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