こんにちは、藍銅 紅(らんどう こう)です。
原稿の合間の気分転換に小話を。
いつか、こんな書き出しで、異世界召喚系のお話を書いてみたいものです。
書き出し部分だけですけど。
笑っていただければ幸いです。
では、どうぞー
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いつかやるんじゃないかとは思っていたけど。
ついにやってしまった。
……何かといえば、パンツを忘れた。
最初から、説明しよう。
わたしは週に一回、スポーツクラブに行って、プールに浸かっている。
泳いでいるのではない。
プールの中を歩いている。
そして、ジャグジーでゆっくりと休む。
月火水木曜日は、残業・残業・残業・残業で。
土曜日は休日出勤。
日曜日は仕事の資料を読んだり、仕事で使う資格取得のための勉強だったり。
唯一休めるのが金曜日の夜。
なんと! 福利厚生の一環なのか、それとも我が社はブラックではないですよアピールなのか。
金曜日だけは、うちの会社は残業禁止。
職場のパソコンも、時間になると強制終了。
だけど、わたしももう三十過ぎだ。
朝まで酒を飲むような体力もない。カラオケなんてもう無理だ。
接骨院とか整体院とかで、マッサージしてもらっても、鋼鉄の肩はがっちがちのままだ。
結論。運動したほうがいい。
でも走るとか、筋トレとか、無理。
そんなのができるくらいなら、最初から肩こりになんてなっていない。
スポーツクラブに入会した当初は頑張って機械トレーニングとかダンスとか参加したけど。
無理。
くたばる。
ご老体の皆様と一緒にプールを歩くのがいいよ……。膝にも負担がかからないしね……。
で、金曜日には、仕事を終えたら、いったん帰宅して、水着を着て、上着を羽織って、スカートを履いて。
パンツとブラとタオルを持って、スポーツクラブに行く……というのが、最近のわたしだった。
前振りが長くなりましたが……。
で、今日は、パンツとブラを忘れてスポーツクラブに行ったのよ……。
プールで歩いて。ジャグジーで体を緩めて。
はい、終了~って、更衣室で水着を脱いだら……。
ない。
パンツがない。
ブラもない。
忘れてきたあああああああああああああ。
痛恨。
その場でへたり込む。
夏ならね。いったん脱いだ水着を着て、上着を着て、そのまま帰ってもまあいいだろう。
だが、今は冬だ。
濡れた水着を着て帰れば……絶対に風邪をひく。
百パーセント、ひく。
仕方がない。
下着なしで、帰るしかない。
大丈夫、大丈夫。
上着を着て、スカート履いていれば。
見た目には、下着を履いていないなんて、分からない!
ま、スカートの中はスースーするけど。
急いで家まで帰れば何とか!
……って、思ったのに。
急ぎ走って帰宅の途中。
アニメとかマンガとかで見る、錬成陣とか魔法陣とか。そんな奇妙な図案が、アスファルトの地面に浮かび上がって来て……、しかも、その図案を踏みつけた途端に、それが光って……。
わたしの視界が真っ白になって……。
まさかこれは……!
なんて思う間もなく、風景が一変した。
ヨーロッパのお城の中の大広間みたいな場所。
石造りの壁には絵画がたくさん飾ってあって。
天井にはシャンデリアがピカピカに光っていて。
床は、真っ直ぐ一直線に伸びた真っ赤な絨毯が敷いてあって。
絨毯の先には、三段くらいの階段があって、その壇上には玉座に座った王様らしき人が。王冠を被った金髪のイケオジなんて、絶対に王様だよね。その隣にはブルネットの髪の美魔女的豪奢なドレスの女性もいるし。
極めつけには、白いフード付きのロングコートを着て、いかにも魔法使いの杖みたいなものを手にした大勢の人がいて。
ここここここれは、もももももしやっ!
ラノベや漫画でおなじみのっ! 異世界転生とか異世界召喚⁉
待って! わたし、パンツ履いていないのにっ!
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そのうち書きたいです(笑)
それではまたm(__)m