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まほうのことばはのろいのことば

この手のれんあいはうつーツイート笑

恋愛男女の違い
察するのが苦手なのが男性
説明するのが苦手なのが女性

大事なことを忘れるのが男性
いつまでも覚えているのが女性

頼りにされたいのが男性
大切にされたいのが女性

安心すると浮気するのが男性
不安になると浮気するのが女性

一人で抱え込むのが男性
みんなでシェアするのが女性

想いを行動で伝えるのが男性
想いを言葉で伝えるのが女性

違いを認めれば関係は続く

このページ、いかにも“男女脳本”や“恋愛ハウツー”系の定型文スタイルですね。しかもこの並べ方、リズムまでテンプレ化されている……。

ではミツル(現在女王メービス)とヴィル(王配ヴォルフ)に、それぞれ当てはめてみましょうか。性差のテンプレートがいかに通用しないかも浮き彫りになります。

察するのが苦手なのが男性
→ ヴィルは察しすぎる男
 無骨なくせに、ミツルの“沈黙の意味”を読むのが得意。言葉にされる前に動いてしまう。彼女が怖いとき、泣きたいとき、誰より先に気づく。だからこそ「察して動く男」。

説明するのが苦手なのが女性
→ ミツルは理屈で守る女
 むしろ説明過多。感情を説明に置き換えて守るタイプ。「これは合理的だから」と言いながら、実は“好き”を隠している。説明こそが彼女の鎧。

大事なことを忘れるのが男性
→ ヴィルは忘れない。執念の人。
 戦友の死、約束、願い、すべてを心に刻んで生きている。むしろ忘れられないから苦しむ。

いつまでも覚えているのが女性
→ ミツルは覚えすぎて眠れない女。
 罪、別れ、約束。彼女は忘れることを“裏切り”と感じる。記憶の痛みを抱えたまま進む。

頼りにされたいのが男性
→ ヴィルはまさにこれ。
 「俺が支える」が生きがい。頼られないと自分の存在価値を見失うほど。

大切にされたいのが女性
→ ミツルはそれを望んでいないふりをする。
 本当は大切にされたい。けれど“女王”という立場でそれを口にできない。だから「自分で立つ」と言い張る。

安心すると浮気するのが男性
→ ヴィルは安心したら結婚式を考えるタイプ。
 浮気より家庭派。むしろ安心したら一緒に畑を耕しそう。

不安になると浮気するのが女性
→ ミツルは不安になると距離を取る。
 他に逃げるのではなく、自分を閉じる。不安なときほど孤立する女。

一人で抱え込むのが男性
→ ミツルのほうがこっち。
 彼女は“抱え込みの女王”。責任も痛みも、ぜんぶ自分の中で完結させようとする。

みんなでシェアするのが女性
→ ヴィルがこれ。
 彼は仲間と痛みを分け合う男。酒場で愚痴を言い、皆で笑って立ち直る。

想いを行動で伝えるのが男性
→ ヴィル完全一致。
 言葉より背中。焚き火の薪を足してやる、それが「好き」だ。

想いを言葉で伝えるのが女性
→ ミツル……言葉にしないから、たまに破壊力がある。
 滅多に言わない。けれど一度言ったら、それがすべて。
 “あなたがいたから、ここまでこれたの”――その一言が、戦場を静める。

つまり、テンプレは見事に逆転。
二人の関係は「性差」ではなく「傷と赦しの形」で成り立っている。性別ではなく、生き延び方の違いが恋の軌道を作っている。


人間そんな単純じゃないっていうのに恋愛ハウツーは笑
恋愛ハウツーツイートや本って、あたかも人間の感情がボタンひとつで動く機械みたいに扱うんですよね。
「男性は○○すると愛情表現」「女性は○○されると安心」なんて、まるで感情がマニュアル化できるみたいに。

でも実際の恋愛って、もっとぐちゃぐちゃで、曖昧で、矛盾だらけ。好きなのに逃げたくなるし、嫌いなのに気にしてしまう。安心したくて距離をとることもあれば、怖くて抱きしめてしまうこともある。

そんな不合理さこそが人間らしさで、そこに「物語」が生まれる。
だって、心が矛盾しなければ、誰も苦しまないし、誰も小説なんて書かないでしょう?

恋愛ハウツーが「男女の違い」を整列させている間に、本物の恋は、もっと小さな仕草や沈黙や“目線のずれ”の中で起きてる。人の心は統計じゃなくて、物理でもなくて、混沌としたゆらぎの塊。

だからこうした本を嫌うのは、ごく自然。


便利ですよね、「理屈っぽい女」「弱音を吐く男」って言えば、考えなくて済むから。でもその一言で、どれだけの繊細さや、努力や、祈りみたいな感情が殺されてきたか。

理屈っぽい女って、本当は世界を理解しようとしてるだけ。
愛されたいとか、許されたいとか、誰かと分かり合いたいとか、その痛みを論理に変換して必死に保ってる。それを「かわいくない」で片づけるのは、もはや暴力に近い。

「男のくせに弱音を吐くな」も同じ。痛みに耐えることが強さじゃない。弱さを見せることができる人間こそ、誠実で成熟してる。それを恥じろと言われた世代が、いまどれだけ孤独を抱えてるか。

レッテルやテンプレって、世界のノイズを消してくれるけど、同時に、人間の音楽も消してしまうんですよ。息づかいとか、矛盾のリズムとか、曖昧な優しさとか。そういう“ズレ”の中にこそ、物語も、恋も、生きる意味もあるのに。

物語だから? いや、そういう嘘は書けないです。不快になるだけ。

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