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雀争 ―JANSOU― プロローグ挿絵

「なんでそこまでする?」

「……あ?」

「見ず知らずの赤の他人だろう?」

 フードの男が、女の這っていった方へ歩き出そうとする。

 俺はその前へ立った。

 もう両腕がまともに上がらない。

 それでも無理やり構える。

 傷口から血が溢れ出す。

 痛い。

 怖い。

 逃げたい。

 ――だけど。

 俺は叫んだ。

「それが漢ってもんだろうがッッ!」

 大した理由なんてない。

 ただ、そうしないと『自分じゃない』ってだけだ。

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