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見えない招待状

 時計の音が逃げていく
 丘の上で月光に照らされる
 誰もいない景色
 とても整えられた景色

 ゆっくりと
 夜の胞子が散らばっていく
 世界が染まっていく
 お月様が見守っている

 沈み込んでいく電車の音
 知らない誰かの人生が運ばれていく
 山の上から眺めている
 山の上のお城から眺めている

 1人でいるから
 まるで浮かんでいるようだよ
 身体を意識する
 感覚以外が消えていく

 運命の巻物が開かれて
 最後の最後まで書き記されていく
 見えないものをなぞるように
 石に意思を刻むように

 マイナスから始まってマイナスで終わる
 振り子のように繰り返していく
 螺旋を巡る因果律の船
 そこから先輩達がやさしく見守っている

 光が邪魔をしないから
 こんなにも純粋でいられるんだ
 本当も嘘もここではみんな一緒さ
 もうすぐ不思議なお祭りが始まるよ

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