窓を開けると風が恥ずかしそうに
網戸の手前で行ったり来たりを繰り返している
その先にあるのは真っ青な空
ただそれだけで嬉しくなる
聞こえてくるのは鳥たちの井戸端会議
本当は僕もその中に交じりたい
呼吸する度に新しい空気を入れ替えていく
僕もこの季節になっていく
胸いっぱいに吸い込んだ中に
目に見えない何かもいっぱい入っていて
だから時々泣きそうになる
自分じゃない誰かになってしまう
青い空は何も言わなくて
時間は規則正しく過ぎていって
鳥たちはいつもにぎやかで
僕は何も出来ないでいて
言葉の中に何を閉じ込めよう
心の中にはまだ何にもなっていない白いカタマリ
僕はまだうまく掴めないでいるよ
その内にどんどん室温も上がっていく
息を吐き出して手を合わせれば
何かが循環してリセットされる
何も新しくなくてもこの朝はとても新しい
きっと素敵な事が待っているのさ
希望が形になって光が射し込む
きっと今だから出来る事もある
身体を流れる血液が今日の生を喜んでいる
カーテンがやさしく見守っている