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初夏の朝の空気感

 窓を開けると風が恥ずかしそうに
 網戸の手前で行ったり来たりを繰り返している
 その先にあるのは真っ青な空
 ただそれだけで嬉しくなる

 聞こえてくるのは鳥たちの井戸端会議
 本当は僕もその中に交じりたい
 呼吸する度に新しい空気を入れ替えていく
 僕もこの季節になっていく

 胸いっぱいに吸い込んだ中に
 目に見えない何かもいっぱい入っていて
 だから時々泣きそうになる
 自分じゃない誰かになってしまう

 青い空は何も言わなくて
 時間は規則正しく過ぎていって
 鳥たちはいつもにぎやかで 
 僕は何も出来ないでいて

 言葉の中に何を閉じ込めよう
 心の中にはまだ何にもなっていない白いカタマリ
 僕はまだうまく掴めないでいるよ
 その内にどんどん室温も上がっていく

 息を吐き出して手を合わせれば
 何かが循環してリセットされる
 何も新しくなくてもこの朝はとても新しい
 きっと素敵な事が待っているのさ

 希望が形になって光が射し込む
 きっと今だから出来る事もある
 身体を流れる血液が今日の生を喜んでいる
 カーテンがやさしく見守っている

2件のコメント

  • こんばんは。(*^_^*)

    素敵な詩ですね。
    詩集とかにはされないのですか?

    >窓を開けると風が恥ずかしそうに
    冒頭のここ、良いな〜って思いました。
  • 桃もちみいかさん こんばんは☆彡

    詩をお褒めくださり有難うございます。詩集は昔書いたのを作品にしたのですけど、あんまり評価されなかったので自信喪失中でした。
    今回少しだけ自信を取り戻したので、詩集はまた考えてみますね。
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