朝、検温に来た看護師さんに言われた。
『なにかいいことあった?』
「え…?」
『そんなに嬉しそうな顔して携帯覗いてたら、すぐわかるって』
「あっ…」
やわらかな笑みを浮かべて、わたしの心を見透かす様に彼女が言う。
バレた!
わたしはなぜか急に恥ずかしくなって、曖昧な言葉を並べて誤魔化す。
たぶんあの看護師さんは良からぬことを想像してる。
検温表を口許にあてて笑う彼女の目許は、ちょっと悪戯っぽかった。
「うぅ~」
悔しい。わたしはすぐ顔に出る。
身体中の血液が顔に集まってくるのがわかった。
わたしは看護師さんの顔を見ないように俯いて、無言で体温計を差し出す。
『うん、大分下がったね。』
表示された数字を書き入れ、満足気に頷いて彼女は去っていった。
はぁ…。 これ以上絡まれなくてよかった。
あ~~ 恥ずかしい。
たぶんわたし、アホみたいにニヤニヤしてたんだろうなって思う。
病院で笑顔になることなんてほとんどないから、余計にわかりやすかったのかもしれない。
だってさ、仕方ないじゃない──
嬉しかった。ほんとに。
とても言葉では言い表せないくらいに。
三郎さん。
宇月零さん。
ただの読者のひとりに過ぎないわたしなんかに、とても暖かい言葉をかけて下さった。
コメントへの返信やフォローのお礼なんかじゃない。
それだけでも頂けたら充分過ぎるほど嬉しかったのに、ただ純粋に、わたしのことを気遣って下さって、わたしのことを励まして下さるためだけに入れてくださったメッセージ。
大好きな作家さんからそんな暖かいメッセージを頂いて、舞い上がらないわけがない。
ほんとに信じられないくらい嬉しくて。
メッセージを頂いた時は携帯を胸に抱えてベッドの上を転げ回った。
それくらい嬉しかったんです。
嬉しさのあまりスクショしたメッセージを何度も何度も読み返して、その度に心がじんわりあったかくなって。
だからにやけてても仕方ないですよね。
だってほんとに死ぬほど嬉しかったんだもん。
沈んでたわたしの心に、活力を与えて下さったお二人には感謝の言葉しかありません。
三郎さん。 宇月零さん。
ほんとにほんとにありがとうございました