こんばんは!
遅ればせながら、カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ2025の短編を書きました!
第1回のお題は「ひなまつり」!
最初、このお題を聞いたときは呪いの人形の話でも書こうかと思っていました。しかし、ひなまつりといえば雛人形だよな〜と考えていた矢先のこと、ふと父から伝え聞いた、実祖母の話を思い出しました。
祖母の生まれは戦時中。祖母には両親のほかに、少し歳の離れた姉がいたそうです。戦時中ということもあってか、祖母はいつも姉のお下がりばかりを身につけていて、それはそれは不満だったと聞きました。
しかし、たった1つだけ。自分だけのものがあったといいます。それが「雛人形」だったそうです。
祖母はその「雛人形」をある日の空襲で失ってしまったらしく、それをずっと悔しがっていたそうです。
そのエピソードを思い出したとき、ああこれを書こう……と思いました。
私は戦争を経験しておらず、知識もそれほどありません。ですが小説を書けるからこそ、誰かにこの気持ちを伝えることはできる。そう思いました。
私の雛人形も、今回の物語の主人公である陽衣菜のように、父方の祖母がくださったものだそうです。
もし、祖母が陽衣菜の祖母と同じ気持ちで私のことを思ってくれていたら。もう、同じ世界にいないから言葉を伝え合う手段もないけれど、私は私なりの力で戦争のない世の中を訴えることはできるんじゃないかと、微力ながらに思いました。
『平和な雛祭り』、是非ご一度ください
『平和な雛祭り』
https://kakuyomu.jp/works/16818622170559694751/episodes/16818622170559719136