大変ご無沙汰しております。葵です。ちょっと身辺忙しくなり、執筆が止まっておりますことをお許しください。
先日、『神奈川台場』なる場所を見てきました。
東京のお台場ではないですよ。現在の横浜市、東神奈川あたり、かつて海であったところに、幕末の1860年、横浜港防備のための、台場が設けられたのです。
拙作にも登場する、『神奈川宿』。東海道五十三次の、三番目の宿場町ですね。滝の川という川の両側にふたつの本陣があり、この川の河口の先が神奈川台場でした。
拙作『東の君……』の中で、主人公の生まれ故郷の幼馴染が『おいらのお父は、お台場の工事で亡くなっちまって……』という言葉が出てきますが、この「お台場」は、神奈川台場をモデルにしています。
神奈川台場の設計は、勝海舟。その形状から『こうもり台場』と呼ばれたとか。
現在はその石垣の一部を見ることができます。地中には、ほぼ原型のまま埋まっているそうで、復元を望む声もあるそうです……難しいでしょうけど。
