商業BLの情報を発信しているちるちるさんというサイトがあるのですが、そちらが年に一度開催している企画にBLソムリエ検定というのがありまして。
合格率が1%台という、気象予報士より通るのが難しい資格と言われているのですが、この資格の存在自体を知ったのは実はカクヨムさんなんです。
ある方がエッセイに書かれた「こんな資格がある」というエピソードを拝読し、「これは楽しそう」ということで、この度受験してみました。
どんな試験内容なのかと言うと、一次がオンライン上で行われる筆記(4択。40問弱を30分で回答)なのですが、これの出題範囲がとんでもなく広い!!
BLで使われる言葉の漢字問題みたいなものから属性(闇属性、夜明け属性など)ごとの出題やBLのトレンド、名作BLに海外BLからの問題といった漫画作品はもちろんのこと、ドラマCDやら実写作品のことなども出てくるので、漫画だけ読んでいたのでは解けない問題もいっぱいあるんですよね(焦)。
今回受験しようと決めてから意識的に実写作品やドラマCDといった、普段基本的にあまり手を出さないものの情報もピックアップしながら自分の中でBL知識をストックしていったところもあり、ありがたくも今月頭に行われた一次試験についてなんとか合格をいただくことが出来ました……!
こちらの試験、何点以上なら合格、みたいな感じではどうやらなさそうで、多分ですが上位何%みたいな感じで足切りの点数を設定しているのかなぁと思っているのですが、今回555人受験して平均が55点だったとのこと。
公式サイト上に過去6回分の問題が公開されているので試しに解いたことがあったのですが、今年の問題は去年のものより難しい印象だったので、【合格】の通知をいただいた時「マジか」と……!
そんな訳で、今月末、実技に進ませていただくこととなりました!
実技では「こんな作品を読みたい」などを記したモニターさんからの要望を汲み取り、「ではこんな作品はいかがでしょうか」とワインを勧めるようにぜひ読んでいただきたいBL作品を文章でお勧めするとのこと。
いま現在『神棚BL』というBL版読書感想文を綴っている私ですが、こちらは一方的に私の推したい理由を述べているのに対して、実技では求められているものを提示しないといけないので全然勝手が違うんですよね(汗)。
BLの作品知識とともに共感能力がとても必要とされるので、「リクエストにお応えして、ぜひとも楽しんでいただきたい!」とドキドキしております……!
自分の中の推し作品整理も兼ねて『神棚BL』は近々更新する予定ですが、とにもかくにも楽しむ気持ちと楽しんでもらいたい気持ちの両方を忘れずに、今まで読んできた大好きな作品たちについて少しずつ言葉で説明できるようにしておこうと思います!
そんなこんなで大変遅くなりまして本当に申し訳ありません……!
頂戴したレビューコメントへお礼を述べさせていただきます!
☆しゃもこ様
https://kakuyomu.jp/users/syamcoHEIZAN『【救うの?掬うの?どっちでしょう?】
一気に読んでしまいました。
作者様は、普段BLの神棚を作っていらっしゃる方なのですが
つい興味本位で、手に取って
最後まで読んでしまいました。一気に。
これ面白い。
さて、どっちなんでしょうね。
答えは最後に書いてあります。
お楽しみに!』
BLの神棚を作っている人、とご紹介いただいた部分はひとまず置いておいて(笑)。
興味本位、最高です。
ご興味を持ってくださったことがもう嬉しい。
手に取ってお読みいただけた上、最後まで一気読みしてもらえたこと、とてもありがたいです!
なんというか、唸りながら展開を考えたり文章を打ってないのが丸わかりの内容だっただろうなぁと改めて思いました。
最初に閃いた設定と勢いのまま最後までぶわーっと作ったのが文章に出てますよね。
これ、きっと主人公のもとに来たのがヒト型だったりしたら、もっと違ってたと思います。
どうも私、ヒト対ヒトの話だと裏の感情とかのせたくなってしまうのです。
カニビルを取って欲しい理由も、このワタリガニは「気持ち悪いから」というごくごく単純なものでしたが、ヒト型だとその気持ち悪いの先にあるものを書きたくなったと思うんですよね。
ワタリガニを擬人化したことによって、もうあれです、気分は鳥獣人物戯画のワタリガニバージョンを文章で書いてるような感覚でした。
主人公と相撲とかとらせたかった……!
ぷんすことワタリガニが怒っている姿を想像して「可愛いな」と思う反面、「夜中、寝る前を邪魔されてねちねちと訳の分からない理論で一方的に頼られても知らんがな」と考える主人公の気持ちも分からなくはない。
裏表のないワタリガニだからこそ、容易に人間を信用してしまうという。
ちなみにカニ味噌なんて言いますが、カニには脳みそはないそうです。
あ、レビューコメントのキャッチに【救うの?掬うの?】とふたつお書きくださったのですが、実はもうひとつの「すくう」がお話の中にございまして。
カニビルが【巣食う】というのも潜ませておりました。
タイトルに使用した【すくう】という平仮名はトリプルミーニングだったことを添えさせていただきます!
いやはや、こんな猪突猛進ならぬ蟹凸猛進なお話をお楽しみいただけたなら良かったです!
レビューコメントをいただいたしゃもこ様は短歌作品やBL作品などをざくざく公開されてらっしゃるのですが、たくさん書かれる方はたくさん読む方というのを見事に体現なさっているのですよね。
きっと先入観なしで色々な作品をお読みになられているんだろうなぁと推察致します。
占い師というお仕事をされているだけに、その観察眼が存分に発揮されたエッセイ作品は特に楽しく拝読しております。
『猫が好き』という作品ではNNNという言葉出てくるのですが、さぁこの言葉は何の略なのか。気になる方はぜひしゃもこ様のページにてご確認くださいませ!
改めて、この度は嬉しいレビューコメントをありがとうございました!