「異世界ハーフの仕立て士見習いですが、なぜか若君の胃袋を掴んだようです」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889459314完結から2週間ちょっとですが、おかげさまで1万PVを超えました。
ありがとうございます。
@cocoasan_21さん、@ajumaruさん、☆をありがとうございますヾ(*´∀`*)ノ
とっても嬉しいです!
今日はお礼SS。
第60話のあと、葉月たちと食べるための夕食準備の風景です。
(コンテストに落ちたら、近況ノートに出してただけのSSもきちんとまとめて、本編後に収録しようと思います)
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今日の夕食は私と若君、それから葉月と美鈴おばあちゃんの四人。
献立は若君のリクエストでカレーだ。
「カレーですか?」
スーパーで何が食べたいか若君に聞いたところ、カレーライスを食べてみたいと言われたのだ。
「うん。いつもウィルがナナの料理を食べられて羨ましいと思ってたんだけど、カレーはウィルが食べたことない料理だし。一つに戻って食べる、菜々の初めての料理なら、初めてのものがいいなぁと思って。葉月達はいやがるかな?」
ああ。テイバー様は私の前では人になれなかったから、私が料理をふるまったことがなかったんだと、そんな当たり前のことに気づく。おばあちゃんにおすそ分けしたものとかは、食べてもらえていたみたいなんだけど。
そっか。初の手料理。な、なんだか緊張してきた。
「おばあちゃんたち、あまり辛いものが得意じゃないので中辛くらいになりますけど、それでもいいですか?」
「もちろん」
二人で買い物をして、キッチンに二人並んで一緒に料理をする。
カレーは、キーマカレーとチキンカレーの二種類を作ることにした。
テイバー様の方はおばあちゃんから多少手ほどきをされてたことと、たまにお父さんの店でバイトもしてたそうで、びっくりするくらい手際がいいの!
お父さんもお兄も料理のプロだけど、さすがに若君はそこまでではない。あくまで家庭料理レベルだ。
でも、なんというか、手際よくお料理のできる男の人って……かっこいいよね。
ついつい横目でチラチラ伺っていたら、
「ナナ、俺に見惚れてるの?」
冗談のように笑いながら、若君にそんなことを言われてしまう。
でも、
「はい。陽人さん、かっこいいなぁと思って」
って素直に返事をしたら、若君は耳を赤くしてしばらく黙ってしまった。
なんだか、以前にもこんなことがあったような気がする……。
もし二人とも日本に住んでたら、こんな風に過ごしていくのだろうか。
ふとそんなことを考えて、その夢を振り払った。
今は何も考えないでいよう。幸せな時間を、ただじっくり楽しもう。
このくすぐったい時間が、少しでも長く続きますように――。