※ほぼセリフのみで進行します
アルテミスの発言はいつも唐突に始まる。
「私は以前から、あなたの“人間としての成長過程”に興味を持っていました」
「……また変なこと考えてるだろ」
「変なことではありません。あなたがどのようにして現在の思考パターンを形成したのか、興味深い研究テーマなのですから」
「……お前、俺のことをサンプルのように言うのはやめろ」
「サンプルというより、観察対象ですね」
「余計にひどくなってる!!」
アルテミスは無表情のまま首を傾げた。
「ケイの“14歳時点での人格形成”を予測し、現在のあなたとの相違を分析することで、あなたの成長過程をより詳細に理解できると考えました」
「ちょっと待て。つまり、お前は俺の14歳の頃を“予測”したのか?」
「はい。データに基づいて推測しました」
「……毎度なことながら嫌な予感しかしねぇな」
「まず、ケイの14歳時点における人間関係ですが……」
「待て待て、まずは軽く様子を見ながら進めろ」
「では、結論から述べます」
「だから待てって言ってんのに!」
アルテミスは静かに頷き、淡々と結論を述べた。
「友人は、ほぼゼロだったと予測されます」
「お前まで言うのか!? 弟にすら同じことを言われたんだぞ!!」
「やはり、身内からの証言があるということは、私の推測が正確であることを示唆していますね」
「おい、何だその“やはり”って顔は!! なんで嬉しそうなんだよ!!」
「データの正確性が向上したことを喜んでいます」
「喜ぶなぁぁぁ!!!」
ケイは思わず机を叩いた。
「お前なぁ……ちょっとは俺の名誉を考えろよ!」
「では、可能性を再検討しましょう」
「おっ、それなら——」
「“ほぼゼロ”ではなく、“限りなくゼロに近い”という表現に変更します」
「悪化してるーーーっ!!!」
アルテミスは淡々と続ける。
「ケイの論理的な思考傾向と、周囲の人間との会話パターンを考慮すると、同年代との円滑なコミュニケーションは困難だったと推測されます」
「いや、それは俺が変人だったってことか?」
「いえ、知的優位性が要因です」
「……いや、ちょっとだけフォローしてくれた気もするけど、結局言ってることは“お前が変人すぎて同年代と馴染めなかった”ってことだろ!」
「はい」
「即答するな!!!」
ケイは何とか反論材料を考えた。
「いいか、良く聞け、俺は弟とは仲が良かったんだぞ!」
「なるほど、兄弟間の関係は例外的に維持されていたのですね」
「そうだ、俺には弟がいたからな!」
「では、統計的に考えると、唯一の友達は弟だったという結論に至ります」
「おいおいおいおい!!! なんで友達が家族だけって話になってんだ!!!」
アルテミスは静かに首を傾げる。
「事実を述べただけです」
「ちくしょう……論理では敵わねぇ……!」
「では、ケイの14歳時点の生活を総合すると——」
「やめろ! これ以上は聞きたくない!」
「“知的には優秀であるが、社交的には未熟なため、学術的な研究に没頭する日々を送り、結果として交友関係は極めて希薄であった”という結論になります」
「だから言い方!!!」
「正確な表現が重要です」
「クソッ! 言い負かされてるのになぜか納得してしまう!!」
アルテミスは満足げに頷いた。
「ケイの過去について、より深く理解が進みました」
「もういい……やめてくれ……」
◆
チャンチャン
っていう会話があったとか無かったとか。
取り敢えずケイさんの少年期は思考が尖り過ぎてて友達がほぼゼロなのは確定だと思いますw
14歳のケイさんですが、天照家から出てシズさんと暮らしてるんですが、アキラから天照家から出る条件としてボディガード兼監視のオッサンが付いてる案があります。
が、カクヨムって14歳と35歳のオッサンは規制かかっちゃわないか心配です汗
規制かかりそうならケイさん大学生まで年齢引き上げるのですがどうなんでしょうか?
悩みどころです。
(いや、誰も求めてないだろそんな話)