micco

　色んなところで書き散らした短い話をまとめました。

父よ、母よ。 このものを憐れみ、祝福したまえ。

　第三次世界大戦……とも呼ばれる、旧行政崩壊戦争。 　最先端の武器を使って世界中を放射能で埋め尽くした、陰惨な戦争から世界が生き残れたのは、同じ最先端科学技術の最たるシェルター…

友達の瑠々（るる）ちゃんは、ボードゲーム部に入っている。 同じ部活の角（かど）くんと仲が良い。 その距離感はクラスメートや部活仲間や友達と呼ぶには少し親密に見えるのだけど、二人は…

港区勤務の最終日を迎えた私は、東京タワーに向かう。 そこで出逢った青年は、東京の景色を眺めながら「とらがいるんです」と奇妙なことを口にして……。 ※こちらのお話は、カクヨムユー…

どこかの国の、深い深い森の奥。 そこにはお化けたち専用の素敵なホテルがあるのだとか——。 miccoさんのお題スロット『ホテル』『頑張る子ども』『手を繋いでほしい』より。 唐…

カクヨム史上最大の自主イベント「匿名短編コンテスト」が装いも新たに生まれ変わった！ 今回のテーマは「春」「夏」「秋」「冬」です。 あなただけの四季を描いた物語で、匿名のライバル達…

未必の故意 〘法〙実害の発生を積極的に希望ないしは意図するものではないが、自分の行為により結果として実害が発生してもかまわないという行為者の心理状態。 （三省堂大辞林 第三版より…

第二回銀縁眼鏡文学大賞に滑り込ませて頂きます。 モラルの薄い、いかがわしいお話なので閲覧ご注意下さい。 文体診断ロゴーンでは、太宰治、小林多喜二、松たか子の判定が出ました。 …

いつか、それが恋しくなる。 第二回銀縁眼鏡文学大賞参加作品です。 文体診断ロゴーン結果 1. 阿刀田高　86.7 2. 菊池寛　84.8 3. 芥川龍之介　83.8

文明開化に沸き立つ時代、全てが順調というわけではなかった。 自主企画「第二回銀縁眼鏡文学大賞」 https://kakuyomu.jp/user_events/16816927…

第二回銀縁眼鏡文学大賞参加作品。 刑務所に収監されたミュージシャンと彼の弟と、面会室での一幕。 文体診断ロゴーン結果 1：小林多喜二 78.8 2：太宰治 75.9 3：…

「第二回 銀縁眼鏡文学大賞」によせて書きました。文体診断ロゴーンの結果は以下の通りです。 1 松たか子 81.3 2 宮沢賢治 80.3 3 阿刀田高 79.8 一応拙作…

あたしは黒猫。 骨董屋さんのお家に住んでいるの。 飼い主である店主の柳都が大好き。 でも、彼はそんなあたしの心を知らない。 全7,000文字以下の短編小説なのでお気楽にどうぞ。 …

これは恋愛作家の先生と私の、密かな恋のはじまりの物語。 第二回　銀縁眼鏡文学大賞、参加作品。 文体診断/1・森鴎外　2・芥川龍之介　3・井上ひさし 2022/06/09　大…

親戚の葬儀の場で出会い、毎回顔を合わせる明晴叔父と私。 身内との付き合いが少なく、周囲の事が何も分からなかった私は、年を重ねるごとに叔父の思いや事情を知り、そして大人になっていく…

カクヨム史上最大の自主イベント「匿名短編コンテスト」が2年半ぶりに帰ってきた！ 今回のテーマは「再会」です。 あなただけの「再会」を描いた物語で、匿名のライバル達と火花を散らして…

リラの１３の誕生日にやってきた執事兼家庭教師のレフィは、花嫁修業よりも勉学と護身術に力を入れる変わり者。見目麗しい姿とたまに見せる甘い顔に、商家からの成り上がり令嬢のリラは、彼は…

人類史上最古の眼鏡が、世界中を旅します。 最後に彼を手に入れたのは……？ 銀縁眼鏡文学大賞のためだけに執筆した本作。 文体診断ロゴーンによると、 1 阿刀田高 83 2 三田…

　巻き込まれ体質の青年•天瀬朔月と世話焼き弁護士•鳴島望の物語。 『第二回銀縁眼鏡文学大賞』参加作品。 文体診断ロゴーン（最初の5,000字を診断） 1.松本幸四郎　2.小林…

文体診断結果 一致指数ベスト３ 1 浅田次郎 80.7 2 小林多喜二 75.5 3 遠藤周作 70.8

グループホームでぼくは岩橋さんとであった。 なぜか初めてあった気がしなかった。 「ぼくはあなたと友達でした」ぼくの言葉を操っているのは何なんだろう。

小説家である俺の妻は悩んでいた。 執筆中の子ども向け小説での、キャラクター造形に。 真摯に作品に向き合う妻を愛おしく思いながら、俺は仕事に向かう。 ※この作品は、自主企画『第二…

保管室に安置したはずのミイラ男が突然起き上がって現れた。 男が要求してきたのは眼鏡だった。 第二回銀縁眼鏡文学大賞でちょっと思い付いてしまったものです。 文体診断ロゴーンの上位…

「昨日助けていただいた銀縁眼鏡です」そう言って、クラスメートの顔をしたそいつが俺の部屋で頭を下げていた。ちょっとした事故で落っこちた銀縁眼鏡を拾い上げた、その恩返しにやってきたの…

文体診断ロゴーン 一致指数ベスト３ １、小林多喜二 ２、松たか子 ３、浅田次郎

緊急事態宣言により日常を奪われた私は、すっかり昼夜逆転生活を送っていた。 いつもと違う景色が見たくて、私は午前三時、深夜の町へ飛び出した。 ちょっとだけ、変身して。 そんな私に黒…

私の中の厨二が疼きました。 KAC202210　お題「真夜中」

A starlit night＝星が輝く夜空 　私は今日も「夜のひみつ」を暴く。 KAC2022　10回目お題『真夜中』 (C)Copyrights 2022/03/27 …

私の父は、悪いドラゴンを倒したヒーローだ。だが、国の英雄と崇められた父は忙しくなり、家を不在にすることが多くなった。一人ぼっちだった幼い私に付き添ってくれたのは、いつだって彼の存…

とある退魔師が九州へ引っ越してしまった幼なじみを追いかけるお話。 KACお題「私だけのヒーロー」参加作品。 短編の「迷子の退魔師と自由を愛するあやかし」（https://kak…

高校生女子の通学風景。 KAC20227　お題「出会いと別れ」

その昔、人々を照らす太陽の子が攫われた。 救い出したのは、赤の騎士と呼ばれる英雄である。 ……歴史上は。 お題 : 私だけのヒーロー © 2021 Sukima San…

【KAC2022参加作】お題：私だけのヒーロー 夜の公園に、女性の悲鳴が響く。 悪の秘密結社『アニマリオン』の怪人だ。 その場に颯爽と現れた彼は、女性を救うため、怪人と激しい戦…

結婚したのはスキャンダルまみれのいい歳をしたおじさん。世間はそりゃあうるさいわけですよ。 KAC20228　お題「私だけのヒーロー」 ※「移り気の庭」（https://kaku…

家の近所にある豪邸の庭。何気なく見ていた景色が、ある日現れた男性の手で少しずつ変わっていく。 高校二年生の夏休み、私は彼の手伝いに明け暮れ、見事なまでの失恋を経験した。庭師だと思…

山の王に侮辱されて会談の場から抜け出した大樹の王、レリナ。 彼女が向かった先には、会いたかった人の姿が。 けれど彼は旅立つ直前だった。

ボードゲームの世界に入り込んじゃう体質の大須瑠々（だいす・るる）は、ボードゲーム好きの角八降（かど・やつふる）と一緒に、ボドゲ部（仮）で遊ぶ。 角くんが持ってきたのは『カスタム…

　緋色くんは、私の初恋だった。すくなくとも自覚している限りでは。 　明確にそれが恋だと気付いたのは、小学校低学年がもうすぐ終わりを迎えようとしている頃だった。そのある一時期、決し…

KAC2022によせて書きました。お題は「私だけのヒーロー」です。

空に大きな黒いヒビが入り、そこから巨大な竜が姿を現した。一息で国ひとつ焼き払う悪しき存在を倒してこいと、聖剣一本渡されて放り出された生贄勇者。なぜか後ろをついてくる、災厄の竜に興…

parhelic circle=幻日環 　仕事帰り、駅前で路上ライブをする二人組が気になる。 　私の推しは右側でギターをつま弾く彼だった。 KAC2022 2回目お題『推し活…

行方不明の父親を探すため、二つの中華鍋を操り父親から受け継いだ技「炎舞・中華鍋乱れ咲き」を使って大会を勝ち抜いた爆（バク）。 決勝戦の相手は、お互いに認める好敵手（ライバル）の刃…

雨の日に恋人と過ごす。 あまり具体的なことは書いていませんが、そういう場面なので「性描写有り」にチェックしています。お気をつけください。

スクールカーストの底辺を絶賛うろうろ中の冴えないDK（男子高校生）、田中一馬16歳。 しかし、そうやって下位のものを常に見下し、嘲笑おうとする傲慢なDKどもに、ある日俺の怒りが点…

宝を求めて火の中水の中、常に極限状態で旅をしている冒険士達にはとにかく金がない。宝探しばっかりしているからだ。だから少しでも食費を安くしようと、彼らはどことも知れぬ秘境で狩った獲…

雪がちらつき始めた冬の夕暮れ、街を出た勇者と仲間達は天幕を張り、焚き火を熾して夕食の準備を始める。エルフの魔法使いは肉を食べないので、今日は芋多めの野草シチュー。 魔法の世界エ…

書架の国を観光中の魔術師とその弟子が立ち寄ったのは、「図書騎士の弱点」と噂される屋台。休憩時間にそれを食べられないと騎士達が泣き崩れるのでそう呼ばれる、らしい。 剣と魔法の世界…

平凡な人生を過ごしていた加藤啓司は、ある夜突然、神による異能ガチャをひき、その結果レアリティUR（ウルトラレア）の異能を手に入れる。しかし、手に入れた異能【粒あんエクスチェンジ】…

【短編】【一話完結】 なんていうかね？ ちょっと悪役令嬢とかいうジャンルを書いてみたかったのよ？ その結果がこれなわけね。絶望するよね。 シンデレラは題材としては大変人気で…